【ボーダー感想】バビロン Ⅱ -死-【2巻】

バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)
著:野﨑 まど イラスト:ざいん

「自殺法とは、人がこれまでの間違った認識を覆して社会を変革する〝市民革命〟なのです」

どうあがいても、絶望。

2016年7月の新刊。約2週間の積み。9ヶ月振りの新刊。
自殺法の成立を巡って入り乱れる思惑。新域域長、斎開化を捕らえるべく動き出す正崎達だったが……。

中盤までは理性的に斎開化を押さえるべく動く正崎達の姿が描かれているんだけど、曲世が出て来た瞬間に一気に狂乱に陥るのが怖過ぎる。

頼りになる仲間達を次々と失っていく絶望。接触したら即アウトとか、どないせーっちゅーねん。遠距離から狙撃でもしろってか。

今回の序盤で登場した検察事務官瀬黒陽麻(せくろ・ひあさ)。知的な美女という、いかにもヒロインチックなキャラクターだから、すんげー死にそうだったんだけど案の定ですわ……。

予想していたのに、いざそうなってみると予想以上に精神にクる。また描写が焦らすもんだから心拍数が変に上がるぜ……。
今、この文章書きながら読み返しても、やっぱりキツい。

これ完全に正崎の妻子も殺される流れじゃない?そうでもないと、これ以上の絶望ってなくない?何巻くらいで完結する想定なのか判らないけど……。

燃:B 萌:B 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
バビロン Ⅰ -女-(2015/10)
バビロン Ⅲ -終-(2017/11)

 

講談社タイガ

Posted by お亀納豆