【ボーダー】バビロン Ⅰ -女-【1巻/感想】
〝悪〟の気配がある。
ならば正崎は戦わなければならない。
講談社タイガ2015年10月の新刊。約1ヶ月3週間の積み。講談社タイガの創刊ラインナップに野﨑さんが登場。
講談社タイガは初挑戦。ボーダー小説らしくイラストは表紙のみで、カラー口絵も無い。全作品が同じフォーマットかは判らんけど。
勿論というか何というかギャグ小説ではありません。ちょっとだけギャグが残ってるけども。
東京地検特捜部検事、正崎善(せいざき・ぜん)はとある事件を追う内に大型選挙の裏に潜む陰謀と、それを操る人物の存在に気付くことに。
事件には不可解な自殺が絡んでいて……。
最初こそ、とっかかり難かったけど、登場人物が出揃ってからはスルスル読めた。事件の裏に見え隠れする不気味な女の存在、新域構想の裏で蠢く狂気とミステリでありながらホラーの気配も。
特に最初の方にぶち込まれた「F」の描写が怖い。わざわざページレイアウトをいじって表現してるんだな。
正義とは何か、裁くべき悪とは何かって話なんだけど、登場する悪がおぞましくて勝てる気がしない。
おいおい、続きが凄い気になるところで引くんじゃねーよ。そんな続巻は2016年春予定だそうで。
燃:C 萌:C+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・バビロン Ⅱ -死-(2016/07)
アニメリンク
・バビロン 第1話「疑惑」
著者リンク
・[映]アムリタ(メディアワークス文庫、2009/12)
・舞面真面とお面の女(メディアワークス文庫、2010/04)
・死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~(メディアワークス文庫、2010/10)
・小説家の作り方(メディアワークス文庫、2011/03)
・パーフェクトフレンド(2011/08)
・2(2012/08)
・独創短編シリーズ 野崎まど劇場(電撃文庫、2012/11)
・なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る(2013/04)
・know(ハヤカワ文庫JA、2013/07)
・HELLO WORLD(集英社文庫、2019/06)
・タイタン(ハードカバー、2020/04)
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