彼女がフラグをおられたら 冥土の土産よ、最期に卒業式のことを教えてあげるわ

彼女がフラグをおられたら 冥土の土産よ、最期に卒業式のことを教えてあげるわ (講談社ラノベ文庫)
著:竹井 10日 イラスト:CUTEG

「何故ェ、見ているんでぃすか!?」

がをがを~!

2016年9月の新刊。約2日の積み。4ヶ月振りの新刊。シリーズ通算16巻にして最終巻。最後の表紙は颯太と菜波か。颯太、表紙に出れて良かったな……。きっとお姉ちゃんが泣いて喜んでいるに違いない。

カバー下にもちょっとしたイラストが。
ピンナップも最終巻に相応しいものに。ってか今まで口絵がピンナップだったことってあったっけな。
見事なまでに男は颯太しかいないな……とナチュラルに思ってしまったけど恵がいたな……。危うく瞳から光を失わせるところだったわ。

さて、世界を救うべく再び仮想世界へと戻った颯太とギルガメス。だが、そこで颯太は穏やかな日常に取り込まれてしまう。緩やかに過ぎる日々の中で彼は何を思うのか……。

ここにきて仮想世界が主要な舞台となるとは。その中で、せりきゃんと茜は他のヒロインより一歩リードする形に。茜は納得なんだけど、せりきゃんは意外だったな。登場も遅かったし、他のヒロインよりは出遅れているイメージがあったんだが。

恵はこんなときでもしっかり挿絵がある。何だか情事の直前みたいになってるぞ。うっかりめぐめぐもぐもぐするまである(ぉ

あれ、最終巻なのにいつもとやってることあんまり変わらなくね……?ふぇぇ、ちないますちないます、それが良いんです面白いんです!

結局、最後は菜波を選んだようなそうでもないような……。いや、お菊姉派としては特定の相手が決まらないまま終わった方が救いがあるような気もするんだけども。

総評

そんなわけで講談社ラノベ文庫を創刊時から支え続けた長期シリーズ『彼女がフラグをおられたら』全16巻、これにて完結。足掛け4年9ヶ月か。
イラストとアニメ化のお陰で竹井10日ワールドの間口が大分広がったように思うけど、中身は完全にいつもの竹井さんでしたね。

どんなにシリアスな展開に突入しても常にボケを忘れないスタンスが好きでした。ヒロイン増え過ぎ問題はいつものことか。お菊姉の出番はもっとあっても良かったのよ。

だから、そろそろ解説本みたいなのを公式で出してもらえませんかね。他の竹井さん作品も総括したようなやつをですね……。
ラストとはいうものの、まだ応募者全員サービスの小冊子が残っています。

次は2016年11月に新シリーズ『誉められて神軍』。イラストは引き続きCUTEGさんだそうで。次の動き早いなw
もしかして絵師後書きの高校生になったくるみ子って関係あったりする?

燃:A- 萌:A 笑:A 総:A

シリーズリンク
彼女がフラグをおられたら 少し疲れたわ…次の夏休みまで眠らせてもらうわね(2016/05)

著者リンク
誉められて神軍1 新宿市国(2016/11)

 

講談社ラノベ文庫

Posted by お亀納豆