【ラノベ感想】ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット


著:渡瀬 草一郎 イラスト:ぎん太 原案・監修:川原 礫

「ケモナーってなんですか?」
「……えっと……愛情の幅が通常より広い人たち?」

電撃文庫2016年11月の新刊。約1ヶ月1週間半の積み。『ワールドエンドエクリプス 天穹の軍師』からは11ヶ月振りに渡瀬さんが電撃文庫に登場。
人気作家が他の人気タイトルのスピンオフを執筆する電撃文庫リザレクションの一角を担うシリーズで電撃文庫MAGAZINE誌上で連載された作品。

またもやオリジナル作品ではなく『SAO』のスピンオフ。『ガンゲイル・オンライン』のヒットに味を占めたなw
個人的には渡瀬さんにはちゃっちゃと迷宮神群サーガの続きを書いてほしいんですが……と思いつつも、まぁ取り敢えずは買っとくかと。
イラストのぎん太さんは『竜と勇者と可愛げのない私』や『モブ恋』で電撃文庫登場済だな。

舞台は《ザ・シード》規格の和風VRMMOアスカ・エンパイア。この作品オリジナルのゲームかと思いきや、本編のDVD特典小説で舞台になったことがあるらしい。そろそろアニメの特典小説をまとめてくれても良いのよ……?

帯にはユウキが登場していて、さも彼女がゲスト出演するぞ!みたいな煽り方がされているんだけど、実際には名前しか出て来ないよ!やったー!この書き方はいかがなものかと……。

自ら和風ゲームを舞台にしたいと言っただけあって、アスカ・エンパイアの描写は雰囲気BATSUGUN。これは実際にプレイしたくなる。で、黒髪巨乳の《戦巫女》とパーティー組みたいれす(^q^)

そうなんですよ、主人公のナユタが黒髪ロングのクールビューティーな巨乳巫女さんなんですよ。ちょっと属性盛り過ぎじゃないですかねぇ。
相方の忍者コヨミの同性セクハラが小気味良くコメディ成分となっている。

面白いのは、もう1つのスピンオフ『ガンゲイル・オンライン』も女性主人公というところ。タイトルと著者のダブルネームバリューで売れるから、売れ線をあまり意識しなくても良いということなんだろうか。

やはり『SAO』のスピンオフと言えば、SAOサバイバーを絡めることになるのか。その辺を主軸にして遺して逝く者、遺された者の物語が展開されていく。
ただ、必要以上にシリアスにはならず、コメディ寄りのシーンも少なくないのでデスゲームのような殺伐としたことにはなっていない。

渡瀬さんのことだから、どっかで猫出て来るんでしょと思っていたら、どっかどころかあっちゃこっちゃで登場して笑う。

やはり本編を知らなくても楽しめる作りとなっていて、知っている人はニヤリと出来る固有名詞がちょこちょこ出て来る感じ。
これはなかなか面白かったな。続きが出るか分からないけど、出たら買おう。

燃:A- 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 2巻(2018/01)

スピンオフリンク
ソードアート・オンライン007 マザーズ・ロザリオ(2011/04)
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅠ -スクワッド・ジャム-(2014/12)

著者リンク
妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル(2019/09)

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電撃文庫

Posted by お亀納豆