【ボーダー感想】ちょっと今から仕事やめてくる

ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)

著:北川 恵海

「残された者の気持ち考えたことあるか?なんで助けてあげられなかったって、一生公開しながら生きていく人間の気持ち、考えたことあるか?」

メディアワークス文庫2015年2月の新刊。約1年10ヶ月2週間半の積み。第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作品。応募タイトルそのまま。
タイトルが気になって買ったんだったっけかなぁ……。

優先的に読む理由が無く、ダラダラと積んでいたんだが映画化するという話を聞きつけて慌てて消化。
ふらっと書店に行ったら結構良い扱いで陳列されていたし、注目されてるのかーくらいの感覚だったんだが、まさか映画化とは……。

激務で心身共に衰弱した主人公、隆(たかし)は線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということが判って……。

ヤマモトとの友情を通して、この世からの脱出を何とか踏み止まった隆。でも、これって気の持ちようが変わっただけで、やられっぱなしなのは変わらんのだよなぁ。どうせなら同僚達をぎゃふんと言わせるような展開が欲しかったなか。

誇張して描写されてると思うが、精神的に非常にクるものがある。過労の所為で有り得ないミスをしたってのならまだしも、後輩を潰そうとする先輩とかマジかよ……。五十嵐先輩、ただのクズじゃないですか……。

俺も仕事を辞めざるを得なくなったときは、少なくとも原因になった奴を社会的に殺してから辞めようと固く決意しました。まる。

次は2016年4月に『ヒーローズ(株)!!!』。

燃:B- 萌:C 笑:B- 総:A

第21回電撃小説大賞リンク
運命に愛されてごめんなさい。(金賞、2015/02)

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