【ボーダー感想】ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~【7巻】
著:三上 延 イラスト:越島 はぐ
「もっと自信を持てよ。お前自身の覚悟がすべてなんだ」
2017年2月の新刊。約4日の積み。2年2ヶ月振りの新刊。おいおい、間空き過ぎだろ……。参考文献の量からも執筆が難航したであろうことは想像がつくが、それにしても人々の記憶から消えかねないレベルの空白期間なのでは……。
巻頭には今更、登場人物紹介と家系図が。一足遅かった感が否めない。
さて、最終巻。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。大輔と栞子さんは、彼女の祖父が遺した因縁に絡みとられていく……。
あれ、1巻で大きく扱われた『晩年』にスポットが当たり続けるわけじゃないのか……。そこは『晩年』に始まり『晩年』に終わるとした方が構成的に美しかったのでは。それにてっきりラスボスはお母さんだとばかり思っていたのに、ぽっと出の新キャラが相手とは……。
いや、勿論これまでの因縁から繋がっているキャラクターではあるのだが。
やっぱり長編になると話が重たくなるな。個人的にはハートフル連作短編構成の方が好きなもんで。
栞子さんとのいちゃいちゃシーンはもっと沢山あっても良かったのよ。
長く続いたシリーズもいよいよ完結。さあ、総評を書くか……と思いきや、三上さん自身にまだ番外編やらスピンオフやらを執筆する気がある模様。
まぁ、これから映画もあることだし、何かしら本が出ることをアピールしておかないとね。世知辛い世の中やでぇ。
取り敢えず出たら買おうか。
燃:C 萌:A 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~(2014/12)
・ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~(2018/09)
スピンオフリンク
・ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌(電撃文庫、2017/03)
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫) | |
三上 延
KADOKAWA 2017-02-25 |
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