【ラノベ感想】神曲奏界ポリフォニカジェラス・クリムゾン〈クリムゾンシリーズ６〉【６巻】

著：榊一郎　イラスト：神奈月昇

「……なにこの混沌」

2017年２月の新刊。約２週間半の積み。隔月刊行。シェアードワールド通算75冊目。
表紙のコーティはまーた破廉恥な格好をしとるな。はだけ過ぎて下着見えてるのでは……。

さて、間に過去編を１冊挟んで本編の続きです。
トルバス神曲学院に在籍しながらも精霊嫌いを公言する少女クガノ・リュネア。何故か彼女のことが気になってしまうフォロンとカティオムに気が気でないコーティとシェルウートゥ。
一方、近付くトルバス・スピリット・フェスタの裏側で暗躍する者達が……。

口絵の背景に描かれているモブの女生徒がやたら可愛いように見える。当時はシェアードワールドの新展開か!?と期待したものだけど、微塵も関係無かったよ！やったー！

パッと見はラブコメのウエイト高めで明るいお話なんだが、裏で動いている悪人達は大分ヤバめの人達なんだよな……。耳を片方落とせば大抵の人間は正直になるとか怖過ぎﾜﾛｴﾅｲ

ミゼルドリットって、ずっと前から出ていたと錯覚していたが本編登場は今回が初なんだな。
ふと思ったんだが、その能力を活かして毎回コスプレして登場する精霊とかいても良かったのではなかろうか。挿絵にかかるエネルギーが尋常じゃなくなりそうだが。

ちょくちょく『青』との繋がりが鮮明になってきたのがこの頃じゃなかったっけ。確か『青』は露骨に次巻へ続く形で終わっておきながら続刊が出ずにフェードアウトした筈だし、ここらで一発、書き下ろしパートで補完してくれんもんかな……。

今回も酷い誤植がありましたよ。258ページ、「確保」のルビ「かｋほ」だったり、287ページ、「相当」のルビが「そうおつ」だったり。後者は多分「soutou」を「souotu」とタイプミスしたのであろう。
どちらも文庫版では問題無かった部分なんだよな。版型を変える作業でバグってしまうのだろうか……。

勿論、いつものルビが本文に食い込む誤植もある。どうなってんだ、校正仕事しろ！校正じゃない範疇かなぁ？

上下巻構成の上巻なので次は３月かと思いきや、１ヶ月空けて2017年４月とのこと。

燃：Ａ　萌：Ａ　笑：A-　総：Ａ

シリーズリンク
・神曲奏界ポリフォニカビギニング・クリムゾン〈クリムゾンシリーズ５〉（2016/12）
・神曲奏界ポリフォニカエイディング・クリムゾン〈クリムゾンシリーズ７〉（2017/04）

神曲奏界ポリフォニカジェラス・クリムゾン <クリムゾンシリーズ6> (GAノベル)