【ラノベ感想】異能バトルは日常系のなかで 13巻【最終巻】
著:望 公太 イラスト:029、宮崎 詩織(TRIGGER)
厨二病はいつか終わる。
いつか必ず黒歴史になる。
でも━━それでいいのだ。
異能って、かっけー。
2018年1月の新刊。約2日の積み。1年4ヶ月振りの新刊。『最強喰いのダークヒーロー 』3巻からは9ヶ月振り。そんなに間空いてたのか。
さて、最終巻ということで表紙は文芸部の面子が集合。おお、ちゃんと安藤も出れたのか。
前巻がアニメBlu-rayの特典をまとめた巻だったので、後2冊くらい出るのかと思っていたら大分間を空けてから唐突に最終巻である。ちょっと面食らっちゃったよ。
最終巻の後に得点まとめを出しても売れないという判断なのかしらん。
おいおい、著者紹介の内容、これは同時発売の『異世界テニス無双』の方を間違えて載せちゃってるんじゃないの……。最終巻でこのミスは無いだろ……。まぁ、ちゃんと後書きがあるからまだマシだけども。
029さんは029さんで安藤がどのヒロインとくっついたか判らないエンドであることを匂わせるようなことを言ってるし……。うーむ……。
安藤に示された有り得るかも知れない未来。それぞれのヒロイン達と恋人になった風景が少しだけ拝めるんだけど、これがダダ甘でなぁ。
鳩子ルートを読むと、望さんにマジで幼馴染みの嫁がいることを思い出して吐血しそうになるぜ……。
彩弓さんルートは素敵過ぎて300ページくらい読みたいんですが……。
遂に訪れるラスボス、霧龍・ヘルドカイザ・ルシ・ファーストとの最終決戦。主を裏切った『黒き十二枚の翼』の総攻撃も超級異能の前に敵わないのか。
《怒れる暴君の宝物庫(タイラントエルドラド)》ってクソ格好良くないですか?
異能バトルならZOKUZOKUする展開なんだけど、ただそれだけで終わらない捻くれた展開を持って来るのがこのシリーズの持ち味なんだよなぁ。
何にも思いつきませんでしたってオチはいっそ清々しい。平気でメタってくるから、オチを思いつかなかったってオチがどこまで計算で書かれているのかさっぱり理解らないw
強過ぎるキャラを出して収拾つかなくなるって一向に続きが出ない『最強喰いのダークヒーロー』のことじゃないの……。
厨二病とは卒業するもの。でも消えてなくなったわけじゃない。未来の自分の礎として確かに残るものというちょっと苦さのある着地点。これがもののあはれか……(ぉ
総評
そんなわけで神級異能の無駄遣い、アニメ化も果たしたGA文庫『異能バトルは日常系のなかで』全13巻でした。足掛け5年7ヶ月。
メッタメタにメタなストーリーと厨二病あるあるのオンパレードで終始楽しいシリーズだったなー。
異能のネーミングセンスがほんと好き。原罪時刻は思い出す度にZOKUZOKUするんだよなぁ。
惜しかったのは後半、029さんのイラストが表紙だけになっちゃったところ。そこは頼みますよほんと……。
次は同時発売の『異世界テニス無双』。安藤の子供がちょろっと出て来るらしいので楽しみ。
燃:A+ 萌:A+ 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・異能バトルは日常系のなかで 12巻(2016/09)
著者リンク
・最強喰いのダークヒーロー 3巻(2017/03)
・異世界テニス無双 テニスプレイヤーとかいう謎の男がちょっと強すぎるんですけど!(2018/01)
スポンサーリンク
異能バトルは日常系のなかで 13 (GA文庫) | |
望公太 029
SBクリエイティブ 2018-01-13 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません