【映画】仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判【感想】
「相変わらず見境無く目の前のもん守ってんのか」
生きろ。
概要
2018年５月公開。
シーズン２の終了からおよそ１年、何らかの形で続編がありそうな気配は漂っていたが、何と劇場版でしたという。しかもライダー史上初の4DX対応。
年齢制限があるのか無いのかよく判らない。ネットで調べると特に無さそうなんだけど、映画館の表記ではR15って書いてあったっぽい。
いつも利用しているＴ・ジョイ京都は4DXの設備が無いので、桂川のイオンモールまで足を運びました。初めて行ったんだが、京都のイオンモールより近未来感が漂ってませんか……？初見だからそう思うんだろうか……。
スタッフ
基本的にはシーズン１及び２と同じだが、靖子にゃんのスケジュールが押さえられなくなったらしく、『エグゼイド』の高橋さんが執筆している。靖子にゃんは監修という立場で参加しているが、パンフレットのインタビューを見た感じだと殆ど手は入れてなさそうだな。
時系列
シーズン２から２年が経過。とはいえ、あまりキャラの立ち位置は変わっていない感じ。せいぜいフクさんが駆除班に戻ったくらいか。
黒崎は４Ｃを抜けてそうと見せかけて現役バリバリでした。
水澤悠／仮面ライダーアマゾンニューオメガ
やっぱり彼が主人公として扱われているんだな。
物語は悠が黒崎隊に追い詰められるところから始まる。そうか、所詮悠は個人で行動しているだけだからら、４Ｃが組織としてのリソースを悠の追跡に割けば、詰んでしまうのは時間の問題か。むしろ２年はよくもった方か。
溶原性細胞問題があった頃は明らかにそちらの方が優先度が高かったからなぁ。それに畜産計画が動き出してからは仁さんを追い回す必要も無くなっていた筈で、そうなると益々悠に追撃が集中してしまうな。
すぐボロボロになる悠は一体どこから清潔な服を調達しているのか地味に気になる。仁さんは着たきり雀だろうけどな……。
アマゾン畜産計画
ちらっと映った資料から推察するに、この畜産計画はシグマプロジェクトを発展させたものである模様。シグマは死体を兵士として利用するものっていうイメージだったからちょっと違和感がある。
都会から離れた小さな村にある施設、切子聖園でひっそりと進んでいた計画。怪我をしてたいところを偶然拾われた悠のアマゾンセンサーは反応しなかったんだな。新種だから気付けなかったのかな。
草食になるように改造されている畜産アマゾン達。しかし、それは最初はそうであるというだけのもので、きっかけがあれば肉食として覚醒してしまう。
どうもこの辺の管理体制の甘さが気になる。橘局長が大物政治家のおっさんに身の安全は保証しますと断言しておいて、全く保証されてなかったの笑うでしょ。
処分されたアマゾンを他の個体に見せたら、どういう反応を示すかというところまで考えが回らなかったのかなぁ。
まぁ、畜産アマゾンも一番新しい個体がまだ81体目ということのようだったから、そこまでノウハウが練られている状態ではなかったんだろうけど。
予算の獲得もこれからというところだったみたいだし、使っている人材もあまり優れた面子ではなかったということか。
御堂英之助／仮面ライダーアマゾンネオアルファ
『忍風戦隊ハリケンジャー』のクワガライジャー。変われば変わるものである。そんなん言うたら、仁さんはゴーブルーなんだけども。
切子聖園の園長。説明はされなかったけど、口振りから仁さんの後輩、若しくはそれに近しい立場だったんだろうか。
変身に使うのは腕輪型のミリタントアマゾンズレジスター。変身後にはネオアマゾンズドライバーが装着されているが、こちらは変身には使用しないのか。
彼自身も畜産したアマゾンを食べたと言っていたが、だからこそ変身出来るってことかな。
鷹山仁／仮面ライダーアマゾンアルファ
何処に行ったのかと思えば、切子聖園に囚われ、新たなアマゾンを生み出すために細胞を抽出されていた。
視力は時間経過で治った模様。内臓もガンガン治るみたいだし、そう驚くことでもないのかしら。
どこまでいっても仁さんという存在がアマゾンを増やしていくという構図、エグ過ぎない？
アマゾンって別に神秘のパワーで誕生したわけじゃなくて、企業の研究の成果として出来上がったものでしかないから、技術が解明出来れば誰にでも増やせちゃうのが恐ろしいところか。
駆除班
今回は水澤本部長からの依頼で悠を助け出すために３度集うことに。マモルを死なせてしまった後悔から、切子聖園のアマゾン達を助けようとするが……。
結局、戦うことになっちゃうんだよなぁ。黒崎達が来たタイミングが最高に悪かったのが問題か。
彼等もアマゾンを殺さざるを得なかった悔しさや苦しみから逃れることはずっと出来ないんだよな……。
アルファＶＳネオアルファ
仁さんはゴリゴリに武装したネオアルファとどう戦うのかと思ったら、ガトリング正射に真正面から突っ込むのかよ！なんちゅー戦い方だ……。
人間だから殺せないでしょﾌﾟｹﾞﾗって舐めプしていたら、アマゾン喰ったから体内にアマゾン細胞あるでしょ→殺してＯＫという理屈で思いっきり殺されちゃうの巻。
この決着は実にバイオレンスで良かったですねぇ。
俺は体内にアマゾン細胞がある以上、仁さんのターゲットになることに疑問は無かったんだけど、悠の判定としてはアウトだった模様。
決着
やはり最後は悠と仁さんの戦いに帰結することに。今回は生身での取っ組み合いもあるんだが、噛みついたりガラスの破片でぶっ刺したりとバイオレンス過ぎかよ……。
シーズン１の最終話では仁さんの方が長く伸ばすように「アマゾン」って叫んでいたが、今回は悠がやる形に。悠役の藤田さんとしては仁さんがやったときからやりたかったらしいｗ
ずっと付けていた腕輪をもぎ取っていたのは全てをかなぐり捨てて仁さんを倒すとう意思表示ってことか。
あれがまた外すとき痛そうなんだよな……。そもそもあの腕輪から出てる抑制剤、既に７年が経過している筈だけど、まだ有効なのかな。それとも水澤本部長が新しい腕輪を渡してたりするのか。
悠は直前のネオアルファとの戦いでネオアマゾンズドライバーを破壊されたため、アマゾンスドライバーを使用。あんな嵩張るものをずっと２つ持ち歩いていたのか……。
最早、仁さんが退場しないことにはアマゾン細胞を巡る悲劇は終わらない。そう気付いてしまう仁さん、辛過ぎる……。踏んだり蹴ったりやんけ。
そんな仁さんを迎えに来たかのような七羽さん。当然っちゃー当然だけど、七羽さんは幻としてのみ登場。七羽さんが映るシーンで漂っていたのが七羽さんの匂いという公式見解ですかね。
悠は一線を越えてしまったことを悔いて、湖で入水自殺を図る。アマゾンが溺れたくらいで死ぬのかな……。
撮影時期は冬だと思うんだけど、上半身裸のままだったり湖に浸かったりと過酷なんだよなぁ。
美月は経営者のいなくなった切子聖園でアマゾン達の面倒を見ながら、悠の帰りを待つことに。冒頭で悠に「家族はいない」と言われちゃった美月が報われるときが来ると良いのだが……。
経理を担当していたっぽい怖いお姉さんはいつの間にか逃げ出したんだろうか。
局長の結末
４Ｃの局長という立場でありながら、アマゾン細胞の技術を横流しし、畜産計画を推し進めていた今回の黒幕。あ～、この人のお芝居、ほんと渋みがあって好きなんじゃ～。
今回の計画は単純にビジネスなんだろうけど、千翼に全身骨折させられた私怨も多分に含まれてそうだよな。
アマゾンを人間より下等な存在に貶めることで優越感に浸りたいという。
当然、アマゾンを１匹残らず駆除するべしと動いていた黒崎達からしたら堪ったものではないわけで。
射殺されちゃうかと思ったが、流石に脚に１発で許されるか。撃たれた後、アドリブで好き放題飛び跳ねるなｗ
車椅子の運転が上手くなるじゃねーよｗ
エンディング
『EAT,KILL ALL』。発音すると「生きろ」に聞こえるという、この捻くれた感じが堪らない。歌詞の中にはシーズン１及び２のＥＤの要素も盛り込まれている。
4DX
初体験。備え付けのロッカーがあるとは聞いていたが、まさか本当にスクリーンの入り口のすぐ横に専用のロッカーがあるとは思わなかったｗ
100円で使えて、荷物を回収するときに返ってくるシステム。ただ、あまり容量は無いのでパンパンになったリュックなんかだと厳しいかも。
とはいえ劇場内に荷物を持ち込んだら駄目というわけではないので、手元に抱えるか足元に置けばＯＫと思われる。水がかかる可能性があるが。
また、水を掛けられるのが嫌という場合は手元のスイッチでオフに出来る模様。
行くまでは4DX効果に意識が持っていかれて映画の内容に集中出来なかったらどうしようかと思ったけど、良い塩梅で問題ありませんでした。ただ、食事した直後に行くと気分悪くなるかもなー。
アクションシーンでは引くほど揺すってくるし、発砲時には両即頭部からプシュプシュエアが放出されるので、うひぃぃぃいいいいいいい!!ってなる。
美月が脚を撃たれたときにふくらはぎにエア当ててくるのやめろｗちょっとチ〇コがヒュってなっただろｗ
不意打ちで鉄パイプ攻撃を喰らうシーンで背中を叩いてくるのも怖かったな。
水を掛けるタイミングは血しぶきが出る時ってのは用意に想像がつくんだが、まず東映のロゴが出る海ザッバーンで掛けてきたのは吹いた。遊び心を出すなｗｗｗｗｗ
他の4DX東映映画でも掛けてくるんだろうか。
血しぶきはまぁこんなものかと初戦で思わせておいて、後半でドッパドッパ掛けてくるから油断出来ない。別に服がびちゃびちゃになったりするわけじゃないが、出し過ぎ出し過ぎ！って思う程度には出る。
ドアの開閉程度でも軽く揺らしてくるのはどうなんだろう。そこまではやらなくても良いのでは……。
スクリーンの両サイドからシャボン玉？みたいなのが降ってきたのはどういう演出なのか……。
まとめ
そんな具合で完結編でした。正直、あんまり完結したという感じはしていない。配信版から登場していたキャラで死亡したのが仁さんだけで、その仁さんも実は生きてました！と言えるだけの余地がゴリゴリに残されているのでなぁ……。
それに人の遺伝子とアマゾン細胞が混ざると溶原性細胞発現の可能性が生まれるなら、アマゾンを食べた人間は条件を満たしているということになる。えっ、それもんげーヤバくね？
仁さんと悠の戦い以外は平成ライダーの夏映画っぽいというか番外編感を強く感じた。
舞台が切子村オンリーとなったことで、俺達の日常の中にもアマゾンが潜んでいるかもしれない……という緊張感が無かったのが番外編っぽさを覚えた理由の１つかも。一般人が被害に遭うシーンあったっけ？
殺されたモブって基本、アマゾンを食べていた趣味の悪い金持ちくらいだったよな？
新規デザインのアマゾンが思いの外、いっぱい登場した印象。６体も出てましたよ。既存スーツの改造かもしれんが、丸ごと流用でも良かったと思うのだが。
結局、千翼やイユのサプライズ登場は無し。裕樹も出番がある筈も無く。彼はスケジュール的にも厳しかったかもしれないが。
何か文句が多くなってしまったがバイオレンスアクション映画という意味では非常にえげつない出来であったと思う。血が出過ぎなんだよな……。
映画まで漕ぎ着けられたとうことはこのビジネスモデルは大成功と言えるが、またアマゾンプライム限定で何か配信されるのかな。あるとしても来年春か。
燃：A+ 萌：A- 笑：Ａ 総：S-
シリーズリンク
・仮面ライダーアマゾンズSeason２ Last Episode「AMAZONZ」
・劇場版 仮面ライダーアマゾンズSeason２ 輪廻（2018/05）
コミカライズリンク
・仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火 １巻（2018/06）
映画リンク
・仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド＆エグゼイドwithレジェンドライダー（2017/12）
・劇場版 仮面ライダービルド Be The One（2018/08）
スポンサーリンク