【映画】劇場版仮面ライダービルド Be The One【感想】

「身長を活かせヒゲコラァ!!」

概要

テレビシリーズと連動するのもすっかりお馴染みとなった感のある夏映画。脚本は勿論、武藤さんで、監督は上堀内さん。
『エグゼイド』で監督デビューを果たした上堀内さん、『ビルド』では最早無くてはならない存在となった感あるな。

一番最初にエンディングの後にもストーリーがあると注意メッセージが。これは昨年の『エグゼイド』でエンディングの後にビルドを登場させたことが問題になったんだろうかね。

特報の「勝利の確率0.1％。それでも明日を創るために戦う」っていうキャッチコピーかっけくないですか。

時系列

こちらは時系列が明言されており、45話と46話の間となる。だからこの映画に一海が出ていても何も安心出来ねぇんだ！

導入

御堂によって再び統一された日本。三都の知事の演説が行われるが、それはビルド殲滅計画の幕開けで……。

逃走劇

操られた市民達から大逃走を繰り広げるビルド。可愛いわんちゃんの写真撮影会やってる場合かｗ
追い掛けているモブ達は特定の職業の服装をしている人が役者さんで、私服の人がエキストラかなぁ。

逃走中には度々マシンビルダーに搭乗。上堀内監督、ほんとバイクアクションさせるの好きだな。いや、それでこそ仮面ライダーというヒーローだろうけども。いや、逃げる手段としてだけバイクを使っているのはアレか……。

ブラッド族

実は火星へと赴いた宇宙飛行士はマスターの他に３名おり、その３人にも地球外生命体が寄生していたという事実が判明。

エボルトを筆頭とする彼等の総称をブラッド族という。これまではエボルトってのは理由も無くただただ惑星を滅ぼす概念的存在と思っていたんだが、こうなってくると話は変わってくる。

使命とも言っていたし、何かしらの理由がって星々を滅ぼしていると考えるべきなんだろうか。うーむ、理解らん。
今回の騒動はなかなか地球を滅ぼそうとしないエボルトに業を煮やした配下達の反乱という様相。

伊能賢剛／仮面ライダーブラッド

東都の知事。万丈のグレートクローズドラゴン、戦兎のハザードトリガー、コブラロストフルボトルで変身。
このアイテム群で変身出来る理屈がイマイチ理解らんのだよな。まぁ、グレートクローズドラゴンは万丈の中のエボルトの遺伝子の影響を受けているからアリかもしれんが、ハザードトリガーは一体……。
万丈が地球を滅ぼす鍵になるというのもよく理解らんかった。

郷原光臣／才賀涼香

西都と北都の知事。郷原を演じるのは吉本の芸人、藤井隆さん。１ｍｍもボケの無い真っ当な悪役であった。今回の雰囲気ならボケを挟める余地があったと思うが……。
彼等もまたテレビシリーズの裏側でエボルトの計画を推進していたらしい。

美空と紗羽さん

操られている時間が長いので、あまり活躍したという印象は無い。パンフの写真の美空、何で素麺を頬張っているシーンなんだよｗ

紗羽さんは操られた状態で戦兎に極め技を掛けていて絵面！絵面！戦兎がしれっと紗羽さんの生脚を掴んでいたの件について問い詰めたい。

氷室幻徳＆猿渡一海

すっかりコンビでいることが定着してしまった２人。決して出番が多いというわけではないが、見せ場が少なからずある。出て来るタイミングがオイシイんだよな。特に一海の変身ポーズがめっちゃ格好良くキマってる。

捕らわれた２人がスクラッシュドライバーを返してもらうために内海に土下座を強要されるコント、ｸｯｿ面白かった。ヒゲ伸ばせ！だけでも面白かったのに、その後の幻徳のマッハ土下座ずるいでしょｗｗｗｗｗｗｗ
流石にこれには観客の俺達も笑いを抑えられず。あちこちから笑い声が聞こえてきて楽しかったぜ。
劇場が一体感に包まれた瞬間である。あ、そうそう、見てません！見てません！も良かった。どこまでアドリブなんだろうかｗ

幻徳は１日８時間寝ないと調子が悪いらしい。俺だって１日８時間寝たいわｗ

内海さん

出番が引くほど少ない。というか幻徳と一海のコントの下りしか出番が無かったのでは……。
２人にスクラッシュドライバーを返したのはエボルトへの翻意ということなのか。あ、でもエボルトの指示っていう可能性もあるんだろうか。
マッドローグへの変身は無し。

敗北する戦兎

まーた雨がドシャ振りのシーンですよ。最近の平成ライダー、やたらめったら雨降ってませんか。いや、ここぞというシーンを印象付けるのに使うのは結構なんですが、またかって思っちゃう程度には降ってる気がするんだよなぁ。
キャストの皆さんがしんどそうなので、もうちょっと何とかなりませんかね。

仮面ライダービルドクローズビルドフォーム

ベルナージュがゴールデンラビットフルボトルとシルバードラゴンフルボトルとジーニアスフルボトルを融合させて作ってくれたスペシャルアイテム、その名もクローズビルド缶。ラビットタンクスパークリングのリデコアイテムなんだが、何でリデコにされるにあたって「缶」って付いたのか……。字面がかなり間抜けじゃない？

これによって戦兎と万丈が変身。スナップライドビルダーに万丈が巻き込まれて偶然変身してしまうというコントやめろｗｗｗｗｗ
ビルドドライバーの「Are you ready？」に真顔で「駄目です。」って返すのほんとすこ。

腰マントが追加され、豪華な装いに。昨年の映画限定フォーム、仮面ライダーエグゼイドクリエイターゲーマーも腰マント装備だったな。
何で戦隊もライダーもヒーローが合体してるんだよｗ

そんなクローズビルド缶はプレバンで受注開始。あれ、一般販売じゃないのか。プレバンで売った方が本当に欲しい人の手に届き易いだろうって判断なのかな。去年までは基本一般販売だったよね？

決戦

地球の核を破壊しようとするブラッドを追うビルド。あっ、ベノスネーカーさんじゃないですか！！！！！！！
ＣＧ凄ぇとかよりもベノスネーカーやんけという意識が勝ってしまった……。もうベノスネーカーにしか見えないｗ

戦いが終わってクローズビルド缶は元のアイテム群に戻ってしまった。これは冬映画でワンチャン再登場あるだろうか。
いや、ノベライズ待ちかなー。

パンフのインタビューで犬飼君と赤楚君がこれまで台本に書かれていてもやらなかったことをやってるって言ってるんだけど、それって「やったぜ」って感じで手を打ち合わせるアクションのことかな？

仮面ライダージオウ

エンディング後、白いパンドラパネルの解析を行っていた戦兎は突如開いたワームホールのようなものに吸いこまれる。
飛び出した先は何処かの荒野。そこでは歴代平成ライダー達が幹部やボスクラスの怪人達と激闘を繰り広げていた。

そこへ現れたのが仮面ライダージオウ。部分的にしか見えなかったが、タイムマジーンという時を越える乗り物がある模様。巨大人型ロボなのか……？

ジオウは唐突にビルドのライドウォッチというアイテムを取り出すとジクウドライバーにセット。
ベルトをｶｼｬﾝ!って軽く弾いてからｶﾞｼｬｰﾝ!って360度回転させるのが小気味良かった。

これによりジオウはビルドアーマーを装着。鎧を全身に装着する際にマスクに刻まれている「ビルド」の文字がめっちゃ強調されていて吹く。
ちなみにビルドライドウォッチは映画公開と同時に発売。もう既に店頭から消えてそうだけどｗ

ジオウにはそこそこ台詞があって、思っていたよりも軽いキャラだった。未来の世界で魔王になっているって話もしてたな。
情報量が多過ぎて全然ついていけないんだけど、これは『ジオウ』本編や冬映画へ繋がっていくと思っておいて良いのかな。

今回のベストマッチ

夏映画では未登場のベストマッチフォームのスーツが新造される。そう思っていた時期が俺にもありました。
新造が無いどころか、登場した通常のベストマッチはラビットタンクとホークガトリングのみ。しかも、そのどちらも殆ど逃げ回っていた印象しかない。

うーむ、これはいけませんねぇ……。平成２期における夏映画というのはこれまでの積み重ねの総決算なんだから出したものはガンガンのジャンジャンに使っていただかないとですね……。

まとめ

そんな具合で夏映画でした。テレビ本編に負けず劣らずのシリアス、徹底的に戦兎を追い込む構図と精神的にしんどい映画でしたね。そんな中で要所要所のコントが凄く光っていた。
ほんと「ヒゲ━━━━━━━━!!!!」の下り、めっちゃ笑ったわ。

で、問題はベストマッチフォーム登場の少なさとこのサブタイで『Be The One』が流れないってところですよ。嘘でしょ、マジで流さないのかよ……。

戦兎が孤立無援になっていく様は『ドライブ』の夏映画を思い出す趣でしたね。

次の映画は

2018/12/22に『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』公開決定。『FINAL』とは一体何だったのか……。

キービジュアルには総計20人の平成ライダーが登場しているが、何人かはオリキャスを期待しても良いのだろうか。というか、ここ２年、豪華過ぎるキャスティングをやっているので、このタイトルで客演がしょぼかったら話にならんと思うが……。
公開の日付が例年より１、２週間遅いのは何なんだろうか。

燃：A+　萌：A-　笑：A+　総：A+

同時上映リンク
・快盗戦隊ルパンレンジャーＶＳ警察戦隊パトレンジャー en film（2018/08）

本編リンク
・仮面ライダービルド　第46話「誓いのビー・ザ・ワン」

映画リンク
・劇場版仮面ライダーエグゼイドトゥルー・エンディング（2017/08）
・仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド＆エグゼイドwithレジェンドライダー（2017/12）
・仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判（2018/05）
・仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER（2018/12）
・劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer（2019/07）

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