【ラノベ】神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ12〉【12巻/最終巻/感想】
著:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇
立て。立って歩け。
自ら選び取った道を歩き続けろ。
多分、それだけが━━
2018年2月の新刊。約3ヶ月2週間半の積み。連続刊行で怒濤の完結へ。シェアードワールド通算81冊目。
表紙のコーティは花嫁衣装での登場。美しいが、最早別人では……。
フォロンの生死が懸かっているため終始シリアスムードのツゲ神曲楽士派遣事務所の面々。そんなわけでサービスシーンの負担はイアリティッケ1人に降り注ぐのであった。
ここにきてケモミミはいかんでしょ……。だから早く「神曲奏界ポリフォニカ スロータラス・ドーン」を始めろとあれほど。
今改めて読むと結構地味な完結のように思える。人と精霊の蜜月の時代が終わる……というクライマックスだった筈なのだが、収束の仕方が非常に地味である。
フォロン&コーティVSディエスの決着も彼等だけの精神世界で終わってるしなぁ。
それこそ始祖精霊と聖獣大集合展開でも良かったのはないかと思う。今からでもスーパーポリフォニカ大戦みたいな本出してくれんかな。
ドーリスラエとエレインドゥースを間違えている誤植は直っていなかったか……。うーむ。
総評
そんな具合でまさかの新装版刊行だった『神曲奏界ポリフォニカ 〈クリムゾンシリーズ〉』全12巻、これにて無事、最後まで刊行。足掛け1年9ヶ月。この期間に12冊出したってことはかなりの駆け足だったんだな。
だからといって、グッダグダな校正が許されるわけではないが……。
榊さんお得意の他者との共存というテーマがこれでもかと描き出されていて、実に説教臭いのよなぁ。そこが堪らんのだが。
新装版を出すにあたって多少書き直されているらしいのだが、はっきりと判るほどの変化は無かったかなぁ。どうせならシェアードワールドで広がった要素をフィードバックさせてほしかったのだが。ユズリハとかユズリハとかユズリハとか。
そういえば本編完結後っぽいフォロンとコーティの登場する『葬送鬼レギナルト』って結局どうなってしまったんだろうか。大人の事情で打ち切りなのか……。
次の展開として、いよいよ完全新作が始動……などといったこともなく、そのまま終了するようです。他の色の新装版も出しても良いのよ。後書きの口振りからすると無さそうだけども。
燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A
オリジナルリンク
・神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン(2013/06)
シリーズリンク
・神曲奏界ポリフォニカ ディサイディング・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ11〉(2018/01)
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神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン <クリムゾンシリーズ12> (GAノベル) | |
榊 一郎 神奈月 昇
SBクリエイティブ 2018-02-14 |
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