【ラノベ】むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者【2巻/感想/ネタバレ】
著:野村 美月 イラスト:竹岡 美穂
『……わ、わたしはむすぶとなら、トイレでも……どこでも、へ、平気……排泄しているむすぶも愛せる……』
つよい。
2020年11月の新刊。約2日の積み。5ヶ月振りの新刊。タイトルにナンバリングは入れない方針なのね。何はともあれ続刊が出て一安心。
さて、今回も連作短編集形式でお送りいたします。題材になっている本の中には『すべてはモテるためである』という文学作品でないものも。懐の広さを見せてくるねぇ。
野村さんはコメディの方向に話を転がしても強いから困る。赤星さん、最初は嫌な奴かと思ったが、なかなかどうして魅力的なキャラじゃないの。あれ、気付けば、むすぶも含めて多種多様なイケメンが揃ってきてない?
万引き犯達に啖呵を切るむすぶはアツくて格好良かったですよね。
夜長姫とのいちゃいちゃは益々濃厚に。夜長姫を読む描写、どう見てもエッチシーンです。本当に有り難うございました。
妻科さんとの勉強会の間、むすぶの膝の上に寝そべっている挿絵も可愛くて良いね。
そんな夜長姫とむすぶの出会いの物語が少しだけ語られている。かなーりのシリアスオーラを漂わせているが、いずれ過去編としての長編が1冊出るんだろうか。確か野村さんは今、がっつり長編を書ける体力が無いみたいなことを言っていた気がするが……。短編の形で小出しにしていくのかしらん。
いずれ伝説の文学少女はこちらにも登場するのだろうか。本を食べる遠子先輩と本と話せるむすぶ。これは絶対に出会ってはいけない2人なのでは……。
後書きによると近々ソフトカバー版も続刊が出るとのこと。あっちもシリーズとして展開するのか。むしろあっちが本編って断言して良いのかなw
燃:B 萌:A 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・むすぶと本。 『外科室』の一途(2020/06)
・むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ(ソフトカバー、2021/02)
・むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯(2021/07)
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