【ボーダー】むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ【2巻/感想/ネタバレ】
著:野村 美月 イラスト:竹岡 美穂
むすぶは今くらいの高さがちょうどいい……背が伸びたら、本棚の高いところに並んでいる本とも浮気する……なんなら今の半分くらいに縮んでもいい……。
ホビットかな?
2021年2月の新刊。約4週間の積み。8ヶ月振りの新刊。
勝手にソフトカバーの方は1冊きりかと思っていたけど、普通に続刊が登場。表紙フォーマットは1巻と共通ですね。
今回の舞台は天司(あまつかさ)中学の図書室。裏サイトに不穏な書き込みを続けるダンテなる人物にまつわる問題を解決するためむすぶがやって来る。
むすぶが文庫版と違う舞台に出張するという構図はソフトカバー版の方のフォーマットになるってことかしら。
いやしかし中学生と言っても楽々通用してしまうなんて、むすぶの外見はよっぽど幼いのか……。
タイトル通り七大罪に苦しむ人々の悩みと救済が描かれる連作短編集。社会人になった今ならそんなことで悩むのは馬鹿馬鹿しいと思えるけど、学校が世界の全てといっても過言ではない中学生の目線で考えると辛いよねぇ……。
食べたいけど太るのが怖くて食べられない、味だけ感じてモノは吐き出すってしんど過ぎでしょ……。
今回もやはりビブリオミステリーを謡っているね。1巻よりはミステリーっぽい仕上がりだとは思うが、やっぱりあんまりミステリー主体とは感じないかなぁ。
燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・むすぶと本。 『さいごの本やさん』の長い長い終わり(2020/06)
・むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者(ファミ通文庫、2020/11)
・むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯(ファミ通文庫、2021/07)
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