【小説】文庫版 悪夢のエレベーター【感想/ネタバレ】

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著:木下 半太

「ハラハラするのがサスペンス。謎を解くのがミステリーです!」
「オカマの日常そのものじゃない。いい男が店に来たんだけど、どうしましょう。ゲイかしら?ノンケかしら?ほら、サスペンス&ミステリーよ」

幻冬舎文庫2007年10月刊行物。約3週間の積み。
絶賛放送中の『仮面ライダーリバイス』のメインライターを務める木下半太さんは小説畑の人……かと思いきや、劇団の主宰も務めていたりとマルチに活動されている模様。オーディオコメンタリーの喋りもこなれてたしな。

望月プロデューサーがどんでん返しが上手いとか、めちゃめちゃ期待させるようなことを言うので、じゃあ小説を読んで備えておくかと。
というわけで小説家としてのデビュー作を文庫版で購入。

もうすぐ子供が生まれる予定の青年、小川は目を覚ますと狭いエレベーターに閉じ込められていた。中には見知らぬ男女が自分も含めて4人。陣痛が始まった妻の元へ一刻も早く駆け付けるため小川は脱出を試みるが……。

物語の舞台は回想を交えながらも、ほぼほぼエレベーターとそのエレベーターが設置されたマンションの中で進む。これが木下さんが得意だというワンシチュエーションサスペンスか!

物語は数名の視点を渡り歩きながらの進行で、視点が切り替わる度に伏せられていた事実が明らかになって物語の様相がズレていくのが何とも気味が悪い。

どんでん返すんだろう、そうなんだろう?んン?と思いながら読んでいたけど、最後まだ引っ繰り返すんかい!となりましたね。
で、これだけ引っ繰り返しても、まだキャラによっては悪夢が終わっていないという……。うーん、この読後感。
もう1冊くらい読んでみようかしら。

燃:C 萌:C 笑:B 総:A

シリーズリンク
悪夢の観覧車(2008/05)
奈落のエレベーター(2009/08)

著者リンク
純喫茶探偵は死体がお好き(2010/08)

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悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫

Posted by お亀納豆