【小説】純喫茶探偵は死体がお好き【感想/ネタバレ】

4344415183

著:木下 半太

人の恋路を邪魔するものは、全員、ボコボコにしなければ気が済まない。

幻冬舎文庫2010年8月刊行物。約2週間半の積み。『悪夢のギャンブルマンション』より10ヶ月振り。
初めて悪夢シリーズ以外のタイトルが出て来ましたね。

失業中の元刑事、大星真子。一目惚れした喫茶店のマスターに近付くためにアルバイトを始めた筈なのに、気付けば殺人事件を追うことに。やがてその捜査は国家の裏に潜む闇へと繋がっていって……。
このタイトルだとミステリだと思うじゃん?違うんだな、これが。

基本的には悪夢シリーズと同じように複数の登場人物の視点を渡り歩いていく形で物語が進行する。あちらと違うのは鬼や的中率100%の勘等の不思議要素が存在する点か。
不思議要素があるのは別に構わないんだけども、このいかにもミステリでございといったタイトルからのこれなので、どうにも違和感が強い。
「死体がお好き」というタイトルもあまり本編の内容とそぐわないような。探偵が行く先行く先で死体と出くわすって感じでもないよねぇ……。

てっきり終盤で、は?超能力?そんなもんあるわけないだろバーカバーカ!みたいなどんでん返しがあるんだとばかり思っていたのに、マジモンの超能力やんけ……。
ラストもあれ、これもしかして1冊で終わらない話なのか……と不安になってきたところで、唐突に場面転換して1年後のエピローグへスキップするという強引な終わらせ方でアルェー?
うーん、これはちょっと褒めづらいかな……。

燃:C 萌:C 笑:B 総:A-

著者リンク
文庫版 悪夢のエレベーター(2007/10)
悪夢のギャンブルマンション(2009/10)
悪夢の商店街(2010/10)

スポンサーリンク









4344415183
純喫茶探偵は死体がお好き (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫

Posted by お亀納豆