【ラノベ】超世界転生エグゾドライブ01 -激闘!異世界全日本大会編-〈上〉【1巻/感想/ネタバレ】

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著:珪素 イラスト:輝竜 司 キャラクターデザイン:zunta

超世界転生エグゾドライブ!
それは異世界の勝負に文字通りの『人生』を賭ける、熱き少年達の戦いである!

電撃の新文芸2020年9月刊行物。約3週間の積み。『異修羅』3巻から連続刊行。『異修羅』が絶好調の珪素さんが新シリーズをスタート。
このラノ2021の紹介で興味を惹かれたので購入。

カクヨム及びなろうに掲載されており、順番はweb連載→コミカライズ連載開始→小説とコミカライズの単行本が同月発売という流れなのか。
これが近年出て来た、先にコミカライズを始めるって手法かな。そのためか、キャラデザ担当としてコミカライズ担当のzuntaさんの名前もクレジットされている。

著者紹介、珪素という物質の説明が記載されているだけで1ミリも著者のことを紹介してねぇな……。
時は近未来、異世界救済は娯楽と化していた。ドライブリンカーに4つのC(チート)メモリで構成されたデッキをセットした少年少女は互いに鎬を削りながら異世界を救っていく!という超ぶっとんだ世界設定である。

異世界転生/救済をホビーアニメ時空に落とし込むという発想がブットビ過ぎなんだよなぁ。まさに発想の勝利である。
バトルスタート時には必ずトラックやブロック等で轢殺されるとか悪夢じゃんw
三人称の文体もすぐに悪乗りした仰々しい語り口になるし、絶対異世界転生をおちょくってるでしょw

このホビーアニメテイストが俺の性癖にばちこりとハマりましてねぇ、えぇ。様々なCメモリを組み合わせてデッキ構築!君だけのコンボをキメろ!とか言われたらワクワクするしかないじゃんね。
店頭で数千円払うだけで異世界転生が出来るアイテムが一通り揃うのやべー世界だよな……w

我等が主人公、純岡シトはシリアスな過去を持つクールなイケメン。一方、そのライバル、剣タツヤは直感で勝ちを拾っていく熱血野郎。
ホビーアニメとしてはタツヤの方が主人公っぽいキャラ付けじゃないかと思うんだが、配置を逆にしているのは意図的なのかね。

観戦者達にはほんの数時間の出来事でしかないが転生者(ドライバー)達は異世界で数十年の時を過ごすことになる。
そんなん精神年齢だけどんどん老化していくんじゃないの……って思ったけど、どうも転生中の人生と自分自身の人生は別物という割り切りのよう。

ゲーム攻略のRTA等で時折見られる、一見謎の行動が任意の結果を呼び出すという手法も有効というのも面白い。「合体するぞジジイ!」はズルいでしょwwww

で、ホビーアニメといえば?そうだね、ホビーを利用して壮大な計画を企む悪の組織だね。
1巻の時点でホビーアニメのお約束をバッコンバッコン放り込んできているのに、情報量が全然キャパオーバーにならないストーリー構築の巧みさよ。個人的にはもっと緩やかに情報を小出しにしてくる方が好きだけどな。

良いぞ~、このおバカに真面目なノリ面白いじゃない。2巻も一気に行きましょうね。
次は2021年2月に『異修羅』4巻、5月にこちらの2巻、9月に『異修羅』5巻。

燃:A+ 萌:A- 笑:A+ 総:A+

シリーズリンク
超世界転生エグゾドライブ02 -激闘!異世界全日本大会編-〈下〉(2021/05)

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超世界転生エグゾドライブ01 ‐激闘! 異世界全日本大会編‐〈上〉 (電撃の新文芸)

電撃の新文芸

Posted by お亀納豆