【ラノベ】超世界転生エグゾドライブ02 -激闘!異世界全日本大会編-〈下〉【2巻/感想/ネタバレ】

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著:珪素 イラスト:輝竜 司 キャラクターデザイン:zunta

「異世界転生(エグゾドライブ)で人を傷つける奴らを、俺は許さない」

2021年5月刊行物。約5日の積み。8ヶ月振りの新刊。『異修羅』4巻からは連続刊行。
さて、全日本大会へと足を進めた我等が主人公、純岡シト。そんな彼の前に立ちはだかったのはシトに思いを寄せながらもアンチクトンの人造転生者として復帰したヒロイン、黒木田レイ。
新たなDメモリを前にしてシトの選んだ戦術とは……。

異世界で過ごした年月は元の世界での人格に何ら影響を与えないのは、もうそういうもんなんですよってことで終わるのかと思いきや、ドライブリンカーの根本的な設定として組み込まれていたとは……。
読者に違和感を覚えさせておいて、後からきっちり説明をつけてくるのすこすこのすこ。

加速する戦いはやがてシト達の暮らすこの世界を舞台としていく。異世界転生をホビーとして盛り上がっている裏で、世界は滅亡の危機に瀕していたということで、一気にヤバい世界観になってきたぞ……。

己が信念を持ってエグゾドライブでぶつかり合うシトとテンマ。敵側にも誇りがあって、やがて強大な敵を前に共闘に繋がっていくのが心地良い。こういうので良いんだよ。

後書きのニュアンスからすると、これで完結ではないのかな?やるべきことをおおよそやり切っているように思うんだけど……。
姿を消したお父さんはそのままだったりと残している要素はあるものの、今回の〆方からすると蛇足になってしまいそうな。
もっと通常のメモリだけが使用される試合の描写を増やして、巻数を重ねた方がバランス良かったんじゃないかしら。

今後、益々ぶっ飛んだCメモリを出して、良い意味でホビーものらしさをもっと強調してくれるなら楽しみだけど、現実世界を舞台にしたリアルバトルに寄っていくならちょっと危険かなぁ……。

次は2021年2月に『異修羅』4巻、5月にこちらの2巻、9月に『異修羅』5巻。

燃:A+ 萌:A- 笑:A 総:A+

シリーズリンク
超世界転生エグゾドライブ01 -激闘!異世界全日本大会編-〈上〉(2020/09)

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超世界転生エグゾドライブ02 ‐激闘! 異世界全日本大会編‐〈下〉 (電撃の新文芸)

電撃の新文芸

Posted by お亀納豆