【ラノベ】わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 4.リア充ですが何か?【4巻/最終巻/感想/ネタバレ】
著:やの ゆい イラスト:みやび あきの
「誇るがよい。床の吐瀉物が君らの強さの証明だ」
2012年1月の新刊。約10年2ヶ月2週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。
3年生へと進級したあすみ達。あすみは初めて高柳君と違うクラスになってしまい、ショックに打ちひしがれる。更に高柳君はどうやら他の女の子にお熱のようで……。
既刊はもうちょっとコメディ色が強かったように思うが、流石に最終巻ともなるとそうもいかないか。
大好きな高柳君と自分に告白してくれた佐島君の間で揺れ動くあすみ。こうなってくると最早妄想少女の設定はそっちのけで至極真っ当な青春小説の様相を呈してくるよねぇ。
佐島君がめっちゃ良い奴過ぎて辛い。何この子、人間が出来過ぎじゃねぇか……?
バッドエンドに突き進むような作風ではないとはいえ、高柳君が熱を出してしまった時はヒヤヒヤしましたねぇ。だから無茶するなと言ったのに……。
皆、落ち着くべきところに落ち着いてめでたしめでたしである。
総評
そんな具合で中学生の思春期を赤裸々に描いたファミ通文庫『わたしと男子と思春期妄想の彼女たち』全4巻でした。足掛け1年。
当時としては女性主人公のラノベはかなり珍しかったのではなかろうか。妄想少女というスケベ要素を匂わせる設定を盛り込んでおきながら、最終的に青春ドラマの方向に舵を切ったのは意外だったというかなんというか。
燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 3.ラブメイドですが何か?(2011/08)
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