【ボーダー】彩雲国物語 十、緑風は刃のごとく【10巻/感想/ネタバレ】

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著:雪乃 紗衣

『甘いって言われてもいいわ。でも、私は官吏をつづけるために官吏をしてるんじゃない。官吏の権力を使って、できなかったことをしたいから。だから、使えるときに使うわ』

タンタン……!

2020年5月の新刊。約2年2ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙はこれ、タンタンなのか。あっ、帯を外すとタヌキの置物あるじゃん!かわいい!

さて、1ヶ月以内に結果を出さないと退官させられることになった冗官達。秀麗さんは自分の事そっちのけで他のぐーたら冗官達を助けようとして……。

蘇芳が秀麗さんの痛いところをガンガンのジャンジャンに突いてくるのが辛いね……。あっ、下ネタじゃないです。
今までは秀麗さんの周りはハイパースペックの超人だらけだったから良かったけど、普通はそうじゃないもんねぇ。ようやく秀麗さんの男に対する無防備さも指摘される形に。
秀麗さんにえっちぶっくを隠し持ってるんじゃないかと疑われる静蘭可哀想過ぎるw

冗官達のあまりのぐーたらっぷりに怒りを隠せない秀麗さん。怒りに任せて扉を蹴破る勢いで入室するのほんとすき。
でもキレながらも最後まで面倒見てくれるママみの強さよ。こんなん好きになっちゃうに決まってるんだよなぁ……。

吏部が人事査定のために各部署に配置している覆面官吏。間違いのない査定をするためには必要な措置なんだろうけど怖過ぎでしょ……。いつも一緒に仕事してる同僚がスパイかもしれないんだぜ……。

璃桜が実年齢80越えのジジイであることが判明。そう考えると益々秀麗さんをつけ狙ってるのがヤバく感じる。老人の執念怖……。
紆余曲折を経て御史台に拾われることになった秀麗さん。しかし皇毅の言い分が怖過ぎて泣いちゃった。仕事のためなら男と寝ることも命じるなんて……(´;ω;`)

蘇芳は何やかんや言いながら彼もまたハイパースペックの持ち主なのよねぇ。まーた秀麗さんのハイパー人脈デッキに新しい戦力が……。

悠舜は劉輝の良い先生になっていてほっこりするね。
そんな悠舜の皇毅、杏樹、旺季との接点がちょっとずつ出て来てるけど、『骸骨を乞う』を読んだ後だと見え方が変わってくるね。

ってか、どうも『骸骨を乞う』での雰囲気と違うように見えるんだけど……。後付け設定だったりするのかなぁ。文庫版読む時にチェックしよっと。
絳攸と楸瑛は劉輝の元を去りそうな気配が徐々に強まってきていますね。

短編は『初恋成就大奔走!』を収録。ふざけたタイトルなのに本編に入れても良いくらいのゴリゴリに重要なエピソードじゃん。「織物を染めるように恋をした」って表現エッモ……。
秀麗さんの中に仙人の力があるって明言されたの初めてじゃない?

次は2020年9月に11巻、2021年2月に12巻、7月に13巻、2022年2月に14巻。

燃:A 萌:A 笑:A 総:A+

シリーズリンク
彩雲国物語 九、紅梅は夜に香る(2020/01)
彩雲国物語 十一、青嵐にゆれる月草(2020/09)

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彩雲国物語 十、緑風は刃のごとく (角川文庫)

角川文庫

Posted by お亀納豆