【ボーダー】彩雲国物語 九、紅梅は夜に香る【9巻/感想/ネタバレ】

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著:雪乃 紗衣

「角度でいうと二三二度くらいかな?」

角度でいうなw
2020年1月の新刊。約2年5ヶ月2週間の積み。半年振りの新刊。
前巻でサブタイの色縛り、八色で一巡したのね。というわけで今巻から二巡目である。

茶州での縦横無尽の活躍がお偉方に煙たがられ、一気に冗官という最下位の立場に落とされてしまった秀麗さん。しかも謹慎処分によって朝廷へ出仕することも出来なくなって。それでもめげない彼女は街に出て何か出来ることを探そうとして……。

まーた秀麗さんがハイパー人脈デッキを駆使してる~。州牧を経験したことで、各部署のトップと顔を繋げたのは良かったね。後の展開に活きてくる。
今思えばアニメOPの歌詞って秀麗さんの状況にばちこりハマってたんだな。

三太の真っ直ぐなプロポーズ、グッときたよね……。ちょっと前まではどうしようもない三男坊だったのに、一気にオトコマエになっちまって……。
新たに登場したタンタンこと蘇芳もこれまでにはなかった視点から秀麗さんの問題を指摘してくるのよね……。
秀麗さんが官吏を目指したことで気持ちを踏みつけられてしまった人がいるというのはある意味事実だからなぁ……。

碧歌梨親子の関係性、ウルっときちゃいますね……。エキセントリックなお姉さんと見せかけて、その過去には碧家の闇が見え隠れしてるの怖ぇ……。
仕事中に硯を壁に叩きつけたりする吏部やべーな……。いや、仕事中じゃなくてもやべーけど。面白おかしく描写してるが、吏部の過労状況、相当ブラックなんよな……。

彩七家と王家、縹家の九家の血を絶やしてはならないのって何でだっけな……。ムチャクソ大事な理由があったような気がするんだけど全く思い出せない……。
いよいよ門下省や御史台が出て来て、終盤戦に向けて動き出した感がありますねぇ。

巻末の短編は『王都上陸!龍蓮台風(タイフーン)』。今回から短編集2巻『藍より出でて青』分に突入したのね。

次は2020年5月に10巻、9月に11巻、2021年2月に12巻、7月に13巻、2022年2月に14巻。

燃:A+ 萌:A 笑:A 総:A+

シリーズリンク
彩雲国物語 八、光降る碧の大地(2019/07)
彩雲国物語 十、緑風は刃のごとく(2020/05)

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彩雲国物語 九、紅梅は夜に香る (角川文庫)

角川文庫

Posted by お亀納豆