幻想譚グリモアリスⅥ かくてアダムに祝福を

幻想譚グリモアリスVI かくてアダムに祝福を (富士見ファンタジア文庫)
著:海冬 レイジ イラスト:松竜

「一緒に行こう、アコニット」
「え……?」
「どこまでも、一緒に」
「……うん」

約6ヶ月2週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。
さあ、遂に最終巻です。サブタイが『幻想譚』の1巻を意識しているのが心憎い。

戦闘が特に興味湧かないとか、千秋の仲間達が死んでいく展開は泣かせるところなんだろうけど、どんなキャラだったか全然憶えてないとかは置いといて、終盤に向かうにつれて、何だかスケールアップしていて最終回っぽい雰囲気はする(酷

いや、そういうことじゃないですよ。この作品の肝はアコニットさんのツンツンっぷりに悶絶するところにあるんですよ!

最後の最後くらい、真面目にLOVE寄せしても良かったんじゃないかなぁと思わないでもない。
まぁ、このオチの方が誓護らしいと言えば、らしいのかもしれないけど。

総評

そういうわけで、富士ミス時代の『幻想譚グリモアリス』全3巻、ファンタジアに移籍してからの『幻想譚グリモアリス』全6巻、総計9巻の『グリモアリス』シリーズ、これにて完結。

ファンタジアに移籍せざるを得なくなり、バトルもの路線に変更せざるを得なくなったのが個人的には合わなかったかなぁ。果たして、富士ミスで最後まで展開していたら、一体どんなストーリーになっていたのかが気になるところ。

まぁ、アコニットさんのツンツンぶりが素晴らしかったので、満足です(ぇ

燃:C 萌:A+ 笑:C+ 総:A-