【ボーダー】彩雲国物語 十四、黒蝶は檻にとらわれる【14巻/感想/ネタバレ】
著:雪乃 紗衣
願いは叶うかもしれない。
秀麗の一番大切なものを取り上げ、その心を踏みにじるやり方で。
2022年2月刊行物。約3週間の積み。7ヶ月振りの新刊。
発売時に買ったつもりになっていただけで持ってなかったよ!やったー!
表紙はリオウかな……?
さて、絳攸の処分を決定する御史大獄。少しでも絳攸の処分を軽くしようと清雅とバチバチにやり合う秀麗さん。
そんな折、黎深の更迭に端を発した紅姓管理の一斉出仕拒否、更には経済封鎖まで起こってしまって……。
秀麗さん、この間までは蹴破る勢いで扉を開けてたのに、遂にマジで蹴破るようになったの笑うわ。
御史の部屋を守る衛士には止められないって諦められてるし、葵長官にも扉を蹴破る奴って思われてるのほんとすき。
一方、冗官仲間達からは絶大な信頼を寄せられてるのも良いよね。地道に培ってきた信頼なんだよなぁ。
そんなハイパーアグレッシブな秀麗さんだけど、実はその生命は風前の灯状態で。次の春を迎えられるかも怪しいって絶望感がエグい。
燕青は清雅に釘を刺すムーブ等を。いつも飄々としてる燕青が時折見せる鋭さかっけぇ……トゥンク
清雅は清雅で散々ぎゃーぎゃー言いながら身体を張って秀麗さんを助けようとするという。このままいったら秀麗さんと清雅ってバチバチのバチにやり合ったまま夫婦になる未来もあったかもしれんな……。
少しずつ王としての在り方を見付けていく劉輝の成長っぷりに涙がちょちょぎれる。が、旺季はさらーっとその先を行ってしまうんだなぁ。
で、その旺季との繋がりが見えてきた悠舜。ちょっと前の巻で俺が違和感を覚えたのは、単に悠舜が繋がりを感じさせないように完璧に隠し通していたからだったのか。
いやしかし悠舜なんて大分早い時期から登場していたキャラだけど、どこまで先の展開を見据えてたのかしら……。
秀麗さんと劉輝の関係性は益々難しいものに。秀麗さんをスムーズに後宮に入れる流れになってはきたが、それは2人が望んだ形では全くないのが辛過ぎる……(´;ω;`)
巻末短編は黎深と百合さんがいかにして結婚に至ったかを描く『地獄の沙汰も君次第』。短編ってボリュームじゃねーけどなw
百合さんから見た黎深ってムチャクチャだな……。
百合さんは何だかんだ言いながらみんなから愛されてるよなぁ。そんな中、ただひとり物凄い勢いで貧乏くじを引かされる男、鳳珠よ……。
この番外編でさらっと彩雲国は女王が起てると言われてるの、本編ラストの展開を見据えてのことだったんだろうか。
次は2022年9月に15巻。
燃:A 萌:A 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・彩雲国物語 十三、黎明に琥珀はきらめく(2021/07)
・彩雲国物語 十五、暗き黄昏の宮(2022/09)
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