【ボーダー】彩雲国物語 十七、紫闇の玉座(上)【17巻/感想/ネタバレ】
著:雪乃 紗衣
「私は、私という証を以て、紫劉輝陛下を選びます」
2023年11月の新刊。約3週間の積み。8ヶ月振りの新刊。
表紙、これは笛を吹いてるってことは龍蓮か。
さて、遂に最終章に突入。蝗害の終息に向けて奔走する人々。その裏側で蠢く陰謀が徐々に明らかになっていき……。
辛うじて生命を繋ぎ留め、帰還した秀麗さん。ボロボロの身体でも扉を蹴破るいかつさ大好き過ぎるw
燕青、秀麗さんの事がめちゃくちゃ心配だろうに何も言わず、秀麗さんのやりたい事の手伝いをまっすぐにやってくれるの有り難ぇ……。
そんな燕青でもいよいよ秀麗さんの残り時間が少ないことを知ると動揺してしまうの辛ぇんだわ……。
紅州州牧の志美と州尹の荀彧の奇妙な友情とでも言うべき関係性良いよな。決して相手を好きではないけど、認めるべきは認めるという感じさぁ。
旺季のどんなにクセつよつよの人材でも懐に抱えてしまえる器のデカさ、どうやったらそんなメンタルを持てるんやろか……。
自分自身が受けるかもしれないリスクを計算しないことが肝要なのか。
旺季に面と向かって、自分は劉輝を選ぶと宣言した秀麗さん。私利私欲の上、考え無しでやったことでも女である自分を官吏にしてくれた王は劉輝だと。これはアツい。やられっ放しだった旺季に痛烈なカウンターを喰らわせられたのきーもちー!!
最期に崩壊し掛けていた封印を修復し、この世を去る瑠花とうー様。瑠花、登場した時はとんでもない巨悪みたいな雰囲気だったくせに良い感じに退場しやがって……。これからも若手を導いてくれよぉ……(´;ω;`)
そして秀麗さんに残された時間、僅か1日。瑠花のフォローで、その1日を自分の任意のタイミングで選べるように。その1日が来るまでは特製の棺で眠る形に。秀麗さんを棺の中に置く燕青の心情を想像すると吐きそうになる……。
今回は巻末短編は無し。もしかして全部収録し切ったのかな……?
うーん、何だろ。今読むと当時よりも面白く感じるな。年をとってオッサンキャラに感情移入出来るようになったってことなんだろうかw
燃:A+ 萌:A 笑:A 総:S
シリーズリンク
・彩雲国物語 十六、蒼き迷宮の巫女(2023/03)
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