【ラノベ】ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 5巻【感想/ネタバレ】

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著:衣笠 彰梧 イラスト:トモセ シュンサク

「必要なら躊躇なく実行してみせる必要がある。それはクラスを、つまり組織を守る上では避けて通れないことです」

2021年10月刊行物。約2ヶ月半週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は佐藤さんと松下さんの美少女コンビ。表紙が女の子同士になるのは『1年生編』3巻以来なのか。

口絵でも文化祭の出し物としてメイド喫茶をプレゼンするために、多種多様なメイドさんに扮しているふたり。佐藤さんのメイド姿、あざといわ~。
一緒に参加しているみーちゃんは黒ストがえっちですねぇ。

さて、2学期突入。体育祭に修学旅行、初実施の文化祭とイベントが目白押し。文化祭は外部から貴賓を招くらしいが、綾小路父がやって来るのかな……。
文化祭はちゃんと切り盛り出来るなら出店内容は1種類に限らないらしい。えぇ、過労死しちゃうよぉ……。

その沢山のイベントを前にして実施される特別試験、その名は満場一致特別試験。多くの生徒達は試験終盤まで、この試験の恐ろしさに気付けず……。
最後に出題されたのは、クラスポイント100を得る代わりに1人退学者を出すか否かというもの。

堀北クラス以外から退学者は出なかったが、一之瀬クラスでは神崎が波紋を起こす。ずっと仲良しクラスを続けている一之瀬クラスだが、本当にこのままでAクラスへと上がれるのかと問題提起。
しかし必死の訴えかけも皆に響くことはなく。彼の考えが簡単に受け入れられることはないだろうというのは予想の範疇だけど、思っていた以上に総スカンでしたね。これは神崎の別クラスへの離脱も有り得るか……?

揉めに揉める堀北クラス。堀北さんか綾小路を落とすべく暗躍していた櫛田さんだったが、綾小路の方が上手で、逆に本性を隠し通せなくなってしまう。開き直った櫛田さん、めちゃくちゃ醜悪だな……。
これは遂に櫛田さんも年貢の納め時か……と思いきや、堀北さんは櫛田さんの能力を評価し、彼女を退学の対象から外す提案を。堀北さん、綾小路の予想を上回って成長しているのか……。

では誰が退学するのか。読んでるこっちまで緊張して胃が痛くなってくる……。綾小路が名指ししたのは、彼自身もOAAでもクラス内最低評価となっている佐倉さんであった。
うわぁ、ここできてしまうのか……。皆が賛成に傾く中、ひとり反対を泣き叫べ長谷部さんがいたたまれなくてなぁ。

指名された佐倉さんがどういう言動をとるかまで読み切った上での完璧な満場一致への流れ。これにて佐倉さん、退学である。
最後にイメチェンして、とびっきりの美少女の姿で綾小路の前を去る。彼女の次のステージに幸あれ……(´;ω;`)

他の3クラスが得られなかった100クラスポイントを得られたのは大きいが、クラスに残った傷跡の深さもまた計り知れない。
茶柱先生こそ、今回の件で引きずっていた過去を吹っ切れたようだけど、今度は生徒達に消えないトラウマが残ってしまったのでは……。
こんなんで体育祭戦えるのか……?くそっ、面白いけど辛い、辛いけど面白い……。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:S

シリーズリンク
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4.5巻(2021/06)
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 6巻(2022/02)

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ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5 (MF文庫J)

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Posted by お亀納豆