アニメ,スーパーダッシュ文庫

「そろそろ殺しに行ってあげなくちゃね、菫の咎人」

原作7巻『戦う司書と虚言者の宴』編に突入、と見せかけて、結構アニメオリジナル色が強くなってきた?というより、残り4冊を再構成してきたという印象か。

次代の楽園管理者に任命されたミンスは真人候補の、とある老人に興味を持つが、タッチの差で老人は死亡。老人の本はラスコールが持ち去ってしまう。
疑念を抱いた彼は老人の素性を調査、砂漠の施設に辿り着く。

一方、ラスコールは老人の本を裁判にかけられそうになっていたハミュッツに託す。
老人の正体はハミュッツをルルタ=クーザンクーナを殺すための道具として育て上げた過去の館長代行マキアだった。
ようやくルルタの名前が登場。また、回想シーンで声も聞くことが出来た。

砂漠の施設に集う役者達。そこにはルルタに愛されることが出来ず、心が壊れてしまったチャコリーが居た。
チャコリーを殺そうとするハミュッツ。だが、チャコリーは心魂共有能力でミンスを操ろうとする。というところで、続く。

次回予告にはニーニウが出て来たし、これなら何とか後3回で終われそうだな。ただ、原作の名シーンがカットされる危険性が出て来たけど。
後番が『迷い猫オーバーラン!』で確定したので、俺の3クール説はさっくり粉砕されました。完結編を1クールやるって雰囲気でもないみたいだし。
ミュージッククリップはヴォルケン/ノロティ編。

燃:B+ 萌:C+ 笑:C+ 総:A+

戦う司書と虚言者の宴 BOOK7 (集英社スーパーダッシュ文庫)
戦う司書と虚言者の宴 BOOK7 (集英社スーパーダッシュ文庫)

MF文庫J

渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)
著:城崎 火也 イラスト:bomi

これで救えるのなら。
みんなを。
渚を。
ならば━━それでいい!!

約9ヶ月1週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。4巻読んだのは1年以上前なのは秘密なんだぜ。

大地の従兄、土志紀が現れたのでラスボスかと思いきや、彼はラスボスを登場させるための舞台装置程度の役割しかありませんでした。
というわけで、最終巻です。ストーリーの流れ、後書き、巻数から考えて打ち切りエンド臭いです。

とはいうものの、そこそこ盛り上げて、大地と渚をそこそこ良い感じにして終わったので、それなりには綺麗にまとまっていた印象。

最後に番外編としてプールで遊ぶエピソードがあるんだけど、これ、番外編って形にする必要あるの?
普通にラストバトルの後のエピローグ扱いでやれば良かったと思うんだが……。

総評

そういうわけで、ラブコメ+ちょっとバトル『渚フォルテッシモ』全5巻でした。打ち切り完結とは言え、この面白さならズルズル続けるより、この辺で終わっておいて良かったのかなと思う。
ラブコメ特化した2巻なんかはがっつり面白かったんだけどなぁ。

途中で絵師が交代したのに、よくもったなぁ。もしかして、桐野霞さんと編集部が揉めたのかと今更ながらに思う。

燃:C+ 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

漫画

朝まで授業Chu! 1 (MFコミックス アライブシリーズ)

作画:むにゅう 原作:太田 顕喜(あきよし)

「ゆ、優希さんが恥ずかしくて、せ、先生も恥ずかしければ差し引きゼロですからっ!」

電撃文庫の『れでぃ×ばと!』のイラストでお馴染みのむにゅうさんが原作者付きで漫画に初挑戦。コミックアライブで連載中。
ようやく単行本化。ちょっと気になったので読んでみました。
新米教師、綾奈先生の手違いで女子寮で暮らすことになってしまった主人公、優希。彼が女性生徒に不埒な行為を働かないように綾奈先生が同室で監視することになったから、さあ大変。そこに百合少女、理沙が絡んできて……という話。

感想。エロい。以上。

いや、本当、これ以上何を書けと?っていう内容なんですよ。一般誌でのエロっていうのはチャンピオン系列の右に出るものは居ないと思うんですが、むにゅうさんの絵がそもそも基本エロスを放っているので、その辺はトントンかなぁ、と。

後は刊行ペースがもうちょっと早くなりはしないものかと。

燃:C 萌:A+ 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
朝まで授業Chu! <2>(2011/11)

漫画

ファンシーGUYきゃとらん(2) (アフタヌーンKC)
作:くぼた まこと

己は味方であり敵である。

2巻にして完結巻。もうね、まっくんのキャラが良過ぎてね、きゃとらんを食ってるっていうかね。

中盤までは案の定シュールなネタが続くんだけど、最後はシリアス&ハートフルエピソードで攻めてくる。あかんわ、涙腺弱過ぎるわ、俺。秒単位で泣ける。
きゃとらんは鬼マネを嫁にもらうべき。

総評

そういうわけで、くぼたまことさん節が全開の『ファンシーGUYきゃとらん』全2巻でした。
『サンレッド』と同じと言ってしまえば、それまでなんだけど、癒し度はこちらの方が高い。
ズルズル続けてもダレるかもしれんし、これくらいの尺で終わっておく方が良いのかなぁ。

燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A

漫画

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

作:えすの サカエ

「ユッキーの『未来』は、由乃のものだよ」

少年エースで連載中の、12人の未来予知能力者達の生き残りを賭けたサバイバルゲームを描くアクションサスペンス。『モザイク』は脇役のテロリストみねねにスポットを当てた外伝です。
部室に置いてあったので読んでみました。

主人公、雪輝はある日、自分の携帯の日記に未来の出来事が書かれていることに気付く。それは様々タイプの未来日記の所有者達による、神になるための戦いの始まりだった。そこに雪輝大好きヤンデレ少女、我妻由乃(がさい・ゆの)が絡んできて、自体をややこしくする、というもの。

所有者達の未来日記にはそれぞれ特性があるので、いち早く相手の日記の特性を把握することが勝利の鍵となる。こういう論理的思考を働かせるタイプの作品にありがちなことだと思うが、人物相関図が簡単な序盤は状況が簡単に判るものの、中盤以降入り乱れ過ぎて何のこっちゃ判らなくなるというパターンに陥った俺が居る。
もう途中から話の流れを追うだけになるという。

メインヒロインの筈の由乃よりも、みねねが可愛い件。西島刑事にプロポーズされて焦るシーンが好きです。それがあんなことになっちまって……(´・ω・`)

全体として、面白いんだけど、後一歩パンチが足りないというか。カタルシスがあんまし感じられない。
とは言え、PSPでゲーム化したし、今の角川の流れからすると、完結直前に来たところでラストまでをアニメ化というパターンではないかと思うのだが、果たして。

燃:B- 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

アニメ,電撃文庫

「1度言ってみたかったんだ。ここは俺に任せて先に行け!ってな」

え、セルティと一緒に居るときの静雄、何でこんなに格好良いの?

サブタイトル「いいれんれん」と読みます。ナレーションは波江さん。エロい(ぇ
今回は彼女と誠二と首に傷の少女がメイン。セルティは自分の頭部を発見、帝人は再び首に傷の少女と接触と、ようやっと話が動いてきた感じか?

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:B+

デュラララ!! 1 (Gファンタジーコミックススーパー)
デュラララ!! 1 (Gファンタジーコミックススーパー)

コミカライズ,ファミ通文庫

“文学少女”と美味しい噺(レシピ) 第1巻 (あすかコミックスDX)

原作:野村 美月 作画:日吉丸 晃
キャラクター原案:竹岡 美穂 シナリオ協力:松田 美弥

「わたしはお米やパンの代わりに物語を食べるの。普段は本を食べているけど本当は、紙に肉筆で書いた文字が一番好き。恋物語は甘くて美味しいからもっと好きっ。だからねぇ」
「う~~~~んと甘いお話を書いてね」

ファミ通文庫の大人気シリーズのコミカライズ2本目。タイトルの「噺」は「レシピ」と読みます。
作画はファンタジア文庫『放課後トロイメライ』の挿絵でお馴染み、日吉丸晃さん。
ビーンズエースで連載開始したものの、同誌の休刊と共にAsukaへとお引っ越し。
ガンガンジョーカーでの連載が本編のコミカライズなのに対して、こちらは原作短編集『恋する挿話集』に収録されているショートショート『"文学少女"の今日のおやつ』のコミカライズとなっている。シナリオ協力者がついているところに注目したい。

基本的には原作準拠ではあるが、本編から数年後、成長した心葉が過去を思い出す形で構成されているのがポイント。
未来の心葉の傍によく居る妹の舞花が超紛らわしい件。そんなところ原作準拠にしなくて良いよ!

また各エピソードの後には題材となった文学作品の解説漫画が付いている。これは面白い構成。

で、原作、アニメ、本編コミカライズとはまた違った遠子先輩の可愛さがある。デフォルメでちょこちょこ動いている遠子先輩がとても可愛いです。

巻末には時系列表が付属。サービス精神旺盛だな。
この時系列表には今後のエピソードの予定も載ってるんだけど、もしかして2巻で完結なの?

燃:C 萌:A 笑:B 総:A-

放課後トロイメライ (富士見ファンタジア文庫)
放課後トロイメライ (富士見ファンタジア文庫)

MF文庫J

鳳凰堂みりあは働かない!3 (MF文庫J)
著:石川 ユウヤ イラスト:シロガネ ヒナ

その刹那、水着の胸元がびよーんとのびて、ヒイロの角度からは、ぺったんこな━━かぎりなくぺったんこに近いけれどそうでない、まるでかぎりなくLOVEに近いLIKEのようなサムシングが垣間見えた。

約1週間の積み。3ヶ月振りの新刊。表紙は順当に霞。
さて、ヒロイン勢の水着姿が眩しい第3巻。個人的に3冊目で水着が出て来るのは妥当なテコ入れタイミングだと思うわけだが、どう見ても打ち切り完結です。本当に有り難う御座居ました。
粗筋見た時点で、そんな予感はしてたんだよ……。

3本の短編が収録されており、1本目はウリにもなっている溶ける水着の話。後ろ2本で強引に完結エピソード。
パワープレイ気味とはいえ、ヒイロが本当に仕えるべき主の出現に対して、どう動くのかという流れはラストには相応しい展開だったと思う。ラストエピソードは最初から考えてあって、いつでも終わらせられるようにしてたのかな?

そして黒蓮寺さんエロい。
2巻のような無茶理論が無くなったのがちょっと残念。

総評

そういうわけで、ニート系ラブコメディ『鳳凰堂みりあは働かない!』全3巻でした。
最近流行りのニートを要素として取り込んだのは面白かったと思う。物体としてのニートは暫く俺の心の中に残り続けることだろうw

その他は典型的なMFラブコメテンプレートでした。読む前はもっと駄目人間がいっぱい出て来るのかとwktkしたんだけど、実際には手に職を持ってる奴等がもう働きたくない!という風にストーリーが展開するので、あんまり駄目人間臭がしなかったのが惜しい。
みりあ達と対になるような完璧駄目人間が居たら、もっと面白くなったんじゃないかなぁ。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:B

ファミ通文庫

DVD付特装版
著:野村 美月 イラスト:竹岡 美穂

「……好きです……」
「す、好きです……大好きです……心葉先輩が、大好きです……。好きです……好きです……」

うわぁあああぁあああああああ、切ねぇぇええええええぇええぇええええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
でも、菜乃はお邪魔虫なんだよなぁ。

ファミ通文庫2009年12月の新刊。4ヶ月振りの新刊。『見習い』編は8ヶ月振り。
前巻の最後の引きから続く形で短編『傷心。』が始まり、その後、長編『"文学少女"見習いの、怪物。』へと続きます。ちゃんと1巻と構成を揃えてあるのね。

今回は菜乃が心葉に向き合うだけでなく、本編から時間の止まっていた琴吹さんも一歩を踏み出す内容となっている。お馴染みのキャラだけでなく、本編各巻のゲストキャラもちょいちょい顔を出すというサービス精神旺盛な展開。ただ、下手すると誰のことか判らなくて混乱しますw

今回はいつにも増して心理描写がキツい気がする。過去の傷をガスガス抉ってくるというか。これがビター・スウィートということなのか。

で、心葉、下級生にモテ過ぎワロタw
心葉と芥川君の同人誌が出てるとか、どんな扱いなんだよ。

最後、また引っ張るんかい
『見習い』編は次の『"文学少女"見習いの、卒業。』で完結だそうで。
刊行順で言うと、次は4月に『恋する挿話集』3巻です。

DVD

劇場版の予告と『"文学少女" 今日のおやつ~はつ恋~』を収録。

やっべ、遠子先輩可愛いな。パイプ椅子の上での体育座りは、心葉がよく言っていた通り、凄いぱんつが見えそうでした。

文学蘊蓄の下りではアニメならではの見せ方がなされている。物語世界の中に入りこんだ遠子先輩の動きが可愛くて非常に良い。半分、グルメアニメみたいになってたけどw

キャストはみんなフルネームで書いてあるのに、森ちゃんだけ「森ちゃん」って書いてあって吹いたw

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
“文学少女”見習いの、初戀。(2009/04)
“文学少女”と恋する挿話集 <2>(2009/08)
“文学少女”と恋する挿話集 <3>(2010/04)
“文学少女”見習いの、卒業。(2010/08)