冠絶の姫王と召喚騎士

冠絶の姫王と召喚騎士 (富士見ファンタジア文庫)
著:宮沢 周 イラスト:Current Storage(カレント・ストレージ)

「題して、王家伝来、姫にガチで恋しなさい大作戦、略して姫恋大作戦です!」

ファンタジア文庫2012年9月の新刊。「冠絶の姫王」は「エクセルシア」と読みます。
タイトルで購入確定余裕でした(^q^)
帯を外すと、ぱんつが見えます。

著者の宮沢さんはスーパーダッシュ文庫から『アンシーズ』でデビューした人。今は向こうで書いてないみたいだけど、干されたんだろうか……。

イラストのCurrent Storageさんは2人組で、その片割れのぴょん吉さんは、このライトノベルがすごい!文庫『創世の大工衆』の挿絵描いてたり。

平凡な生き方を望む高校生、盾町良護(たてまち・りょうご)は突然現れた、マカルイン家の姫オリカに、召喚騎士になって彼女が冠絶の姫王になるために尽くすことを強制されてしまう。
しかし、良護が騎士となって戦う筈だったのに、何故かオリカが騎士として武装されてしまう。オリカに力を与えるには、良護が彼女に欲情するしかなくて……というお話。

舞台は現代。そう、タイトルが物凄くファンタジー臭いのに、異世界要素は全くありません。
オリカ達はすんげー異世界の住人っぽいんだけど、地球上に暮らしているそうで。

要は聖杯戦争的なタッグバトルもの+ラブコメ。欲情欲情言ってるけど、エロコメってほどではないかなぁ。
まぁ、敗北シーンの挿絵は凌辱一歩手前みたいなアレでしたが。

タイトルが俺のツボなだけじゃなく、統一性を持たせた章タイトルもZOKUZOKUする。特に「契約対価は欲情オペレーション」のリズムの良さが異常。このサブタイ見たさにアニメ化希望するレベル。

ストーリー自体は超王道。ヒロインに戦いを強要された主人公が何だかんだ言いつつ、ヒロインとの絆を深めて、戦う決意を固めるパターン。
これで、中二臭い異能名がバンバン出て来たらチ〇コもげるんだけど、残念ながら、それは無し。

良護が憧れていたお姉ちゃんは死亡しているらしいけど、遺体が見付かってないなんて、完全に召喚騎士になって出て来る展開じゃないですかー!やだー!

そんな具合で『冠絶の姫王と召喚騎士』スタートです。飛び抜けて良いというわけではないけど面白い。そんな感じ。
何にしても、タイトルのセンスは俺のツボです。

次は2013年2月にⅡ巻。

燃:A- 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
冠絶の姫王と召喚騎士Ⅱ(2013/02)

著者リンク
アンシーズ ~刀侠戦姫血風録~(スーパーダッシュ文庫、2009/09)