神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード <4>

神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード 4 (GA文庫)
著:榊 一郎 イラスト:カントク

絶望上等。身勝手結構。
多分━━奇跡は、いつも、そういう無茶で無謀な奴等の上に降る。

2014年4月の新刊。約2日の積み。連続刊行。通算69冊目。
表紙は1周回ってウリルとラグナス。榊さんの『ポリフォニカ』は最終巻になると主人公が出易くなるのか。

さて、最終巻。ヒガノ・リックスの陰湿な企みにより、活動停止の危機に見舞われるコガムラ神曲楽舞団。
この問題を解決してハッピーエンドかと思いきや、最初の1話で解決してしまったでござるの巻。
ファイナルエピソードは別に用意されていたのね。

〈奏始曲〉の存在が神曲楽舞団の活躍の場を増やしたというのは皮肉というか何というか。

未収録のまま終わるんじゃないかとハラハラさせられたGAマガジン掲載短編も無事収録されて良かった良かった。
あー、ウリルのウェディングドレス姿とか見てしまったら好きになってしまうわー不可抗力だわー。

巻末には『あなざ~』も収録されてます。ファミ通文庫『まじしゃんず・あかでみい』に言及する発言があってワロタ

総評

ってなわけで、沈黙の歌姫誕生を描くGA文庫『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード』全4巻でした。文庫だけで言うと足掛け1年11ヶ月か。

世界の運命を左右するような展開になった『赤』が重くなりがちだったところに、良い学園ものとして登場してくれたよな。
当初の予定に無かった要素ばかりで組み上げられているというシェアード・ワールドならではのシリーズだったな。

強いて言うなら、もっとハッチャけてほしかったかなあ。コーティに浣腸していた頃が懐かしいw

『赤』や『TRPG』とは繋がることが多かったけど、他のシリーズとも、もっと絡んでも良かったよな。
特に実質打ち切りとなってしまった『青』とかの面々なんて相性良さそうだけどなぁ。

まだキネティックの文庫化が残っている筈なので『ポリフォニカ』全体の総評は書かないでおきます。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード <3>(2014/03)

シェアード・ワールドリンク
神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ1〉(GAノベル、2016/05)

 

GA文庫

Posted by お亀納豆