神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS⑥

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 6 (GA文庫)
著:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇

幸運の女神。
運命のひと。
コーティカルテ・アパ・ラグランジェス。
だから救い出すのだ。
改めて『ありがとう』を言う為に。
そして『これからもよろしく』を言う為に。

約2日の積み。半年振りの新刊。通算52冊目。
『クリムゾンS』最終巻ということで、表紙は全員集合の図。フォロン、少女コーティ、ユギリ姉妹、レンバルト、ユフィンリー、ミゼルの7名が登場。ミゼル出すならウォルフィスも入れてやれよ……(´・ω・`)
スカート穿いてる人達はみんな翻りっぷりが凄いです。帯で、ほぼ全身が隠れてるけど、ミゼルはぱんつ見えてんじゃね?

総扉がキネのパッケージ絵の使い回しだったので、今回も当然表紙以外のイラストは使い回しだろうと思ったけど、見開きが描き下ろし……だと……?いや、俺が知らんだけなのかもしれんけど。少なくとも初めて見るイラストだったので嬉しい。
あれ、ミゼル、フュージョンのポーズとってね?

さあ、〈嘆きの異邦人〉との最終決戦開始。本当に1冊に収まりました。びっくりだ。これまでより、ちょっとだけ分厚くなったかなという印象。
決着までは特に気になる部分は無いかなぁ。エターナリア登場にイラストが無かったのがちょっと引っ掛かるか。そこはキネティックをやった人だけがはっきりと判る要素として、わざとイラスト載せてないのかも。
「絶賛」って言葉を使ってるから、スノウの意識は残ってるみたいだけど、それ以外の言動はちゃんと始祖精霊っぽいんだよなぁ。うーむ、判らん。年内には『白』の方で答えが示されると良いなぁ。

にしても、フォロンの応援に駆け付けた神曲学院の学生達、美男美女多過ぎワロタ
別シリーズでメインどころを張っていても全く違和感無いと思う。

エピローグはキネティックでは確か卒業風景だった筈だが、こちらでは変更されている模様。多分、『アフタースクール』があるからなんだろう。
アヤキ委員長と宜しくやっているらしいレンバルトについてkwsk

書き下ろし短編『SWEET HOME』は学院を卒業するにあたって新居を探すフォロンのエピソード。結局、決まらないまま終わるのかよ!w

総評

というわけで、毎回書き下ろし短編を含みながらの、キネティック『赤』1~4話を焼き直した『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』シリーズ全6巻でした。『ポリフォニカ』の文庫シリーズで完結まで辿り着いたのは『レオン・ザ・レザレクター』に続き、2作目か。どっちも一区切りついただけだが。
『①』が出たのが2008年11月だから、足掛け1年4ヶ月か。これだけの期間に6冊+『チェイシング・クリムゾン』、更に『エイフォニック・ソングバード』の連載、その他のシリーズ執筆もやっていたことを考えると、改めて榊さんの化物っぷりがよく判るなw

焼き直し自体は、どういう風にフィードバックされているかとかを検証するのが楽しいから良いかなとは思うんだけど、それで社会人編が完全停止するのは辛いところだと思うんだ。

そう言えば、『②』で名前が出たテレンシアミルって結局誰なんだよ。

『アフタースクール』は読者の要望が多ければ文庫化することになるだろうって後書きで言ってるけど、明らかに今後本編に出て来そうなキャラがいっぱい居たし、絶対いずれやるだろ!

次は未定。4月は『ポリフォニカ』の刊行はありません。

燃:A- 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS⑤(2009/09)
神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール(2012/07)

シェアード・ワールドリンク
神曲奏界ポリフォニカ ピュアリー・ホワイト(2010/02)
神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト <2>(2010/03)

著者リンク
神曲奏界ポリフォニカ ノスタルジック・クリムゾン(2010/10)

GA文庫

Posted by お亀納豆