死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~
「キュアアリガ!」
「先生を呼び捨てにしない」
「敬称は付けました」
キュアは敬称ではない。
クソ吹いたwwwww
メディアワークス文庫2010年10月の新刊。元バイト先で購入したので、発売日に買ったわけではない。まぁ、MW文庫だしいっかぁ、みたいな。
『[映]アムリタ』でデビューした野崎まどさんの3冊目の作品。電撃文庫MAGAZINEで連載中の野崎まど劇場が頭おかしくて面白いので買ってみました。
若手教師、伊藤は永遠の生命を持つ生徒の噂を聞いた直後に、不死を自称する生徒、識別組子と出会うが、彼女は殺されてしまい……というお話。
伊藤の軽めの1人称文体に展開するライトミステリーと言ったところか。これぞMW文庫って感じの内容だなぁ。
一般で出すには中身が薄過ぎる気がするし、かと言って電撃文庫から出すのもどうなのさっていう絶妙な位置に居るw
富士ミス初期から中期にかけてのノリを思い出す。
人死にが出るので、中盤以降はそこそこにシリアスだが、時折頭の悪いボケが飛び出すのが良い。流石、自薦のコーナーで『姫ちゃんのリボン』の話を持ち出すだけのことはある<関係無い
キュアアリガは面白かったです。
ミステリーとして読むと駄目な気がするが、さくっと読めるという意味では良い作品だと思う。ラブコメパートに関してバッドエンドなのはどうかと思うが、まぁこれは個人の好みの問題か。
続きは出ないと思うが、どうだろうな。まぁ、前作『舞面真面とお面の女』はあからさまにシリーズっぽいタイトルだったのに、続き出てないから、これも出ないだろう。
燃:C 萌:B 笑:A- 総:A-
新装版リンク
・死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ 新装版(2019/10)
著者リンク
・[映]アムリタ(2009/12)
・舞面真面とお面の女(2010/04)
・小説家の作り方(2011/03)
・パーフェクトフレンド(2011/08)
・2(2012/08)
・独創短編シリーズ 野崎まど劇場(電撃文庫、2012/11)
・なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る(2013/04)
・know(ハヤカワ文庫JA、2013/07)
・バビロン Ⅰ -女-(講談社タイガ、2015/10)
・HELLO WORLD(集英社文庫、2019/06)
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