【小説】HELLO WORLD【感想】
著:野﨑 まど
大垣書店がないなんて、それで生きていけるんだろうか。
集英社文庫2019年6月の新刊。約2日の積み。
野﨑さんの作品というだけで何も考えずに買ってから、9月にアニメ映画が公開されると知ったどうも俺です。
映画の脚本も野﨑さんが担当するとのことなので、これはノベライズという扱いになるんだろうか……?
帯には「いきなり文庫」のロゴが。要は文庫落ち作品ではないという印なんだろうけれども、普段ラノベばっかり読んでいるから最初から文庫の作品だよとアピールされてもそりゃそうだろとしか思わないな……。
文庫で出すという選択はラノベから流れてくる読者を意識してのものなのかな。
表紙からも判る通り、舞台は京都。読書が趣味の物静かな少年、堅書直実(かたがき・なおみ)はある日、未来からやって来たというもう1人の自分に出会う。近々自分が付き合うことになる少女の生命を救うのに協力してほしいと頼まれるが……。
主要キャラの捻くれたネーミングや最初に提示した目的を1回引っ繰り返しにかかってくるところは全くもっていつもの野﨑さんという感じではあるのだが、背筋が凍りつくようなオチが無かったのが肩透かしかなー。
いや、粗筋やストーリー展開からするとそんなオチなわけねーだろって話なんだが、どうしても野﨑さんの作品だと思うと、身構えて読んでしまうw
まぁ映画のラストで良い感じのラブストーリーを引っ繰り返したら怒られちゃうよなぁ……。
ってか野﨑さんにはアニメ化が決まっている『バビロン』の仕事がある筈なのだが……。あっちはどうなってるんですかね……。
燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A
著者リンク
・[映]アムリタ(メディアワークス文庫、2009/12)
・舞面真面とお面の女(メディアワークス文庫、2010/04)
・死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~(メディアワークス文庫、2010/10)
・小説家の作り方(メディアワークス文庫、2011/03)
・パーフェクトフレンド(2011/08)
・2(2012/08)
・独創短編シリーズ 野崎まど劇場(電撃文庫、2012/11)
・なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る(2013/04)
・know(ハヤカワ文庫JA、2013/07)
・バビロン Ⅰ -女-(2015/10)
・タイタン(ハードカバー、2020/04)
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