命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした <1>

命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした1 (HJ文庫)
著:中田 かなた イラスト:ともぞ

「人は簡単に人を裏切る。仲間という言葉は仲間外れを作るために存在するんだよ~ん!」

HJ文庫2015年12月の新刊。約4日の積み。第9回HJ文庫大賞大賞受賞作品。タイトルは応募時のまま。
ネットの評判を見たら気になってきたので購入。

ぼっちの主人公、新井和馬は突然、同学年の生徒や教師達と共に生き残りを賭けたデスゲームの中に放り込まれる。
和馬は持ち前の頭脳を活かして、他の参加者を殺そうとするが……。

うーん、タイトルでノリノリと言っている割には、あまりノリノリ感が出ていないな……。和馬自身はノリノリなんだけど頭脳戦で相手に勝利した結果、相手が罰ゲームとして死亡するだけなので、和馬自身が直接手を下しているように見えないんだよな。
タイトルから期待されるのは、もっと銃とかぶっ放して「ヒャッハ━━━━!!皆殺しだぁあああああ!!」みたいな勢いだと思うんだけども。

それに開始早々、いきなりゲームがスタートするので、対戦相手は全てぽっと出の新キャラばかり。だから汚い本性を剥き出しにしようが、残酷な死に方をしようが、( ´_ゝ`)フーンって感想しか出て来ないんだよな……。
せめて最初の50ページくらいは平和なシーンにして、読者側にもこいつ等死ねば良いのにって思える時間を頂きたかったところか。

和馬も特定の誰かを殺したいってわけじゃなく、満遍なく死ねば良いと思ってる節があるから、殺してやったぜ!っていう達成感が小さい。

これなら2巻買うほどじゃないかなーと思っていたら、最後の最後でまさかのm9(^Д^)プギャーである。
ねぇねぇ今どんな気持ち?ほんとのデスゲームで勝ち残ったと思っちゃった?オチで吹いた。

和馬単騎VS世界みたいな引きで終わってるけど、次からどんな展開になるのか気になって、切れなくなったじゃねーか!
1巻と銘打ってあるから続くのは判っていたけど、てっきり次のゲームで会いましょうって感じで続くものとばかり思ってたわ。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした <2>(2016/04)

イラストリンク
ミスマルカ興国物語Ⅰ(スニーカー文庫、2008/02)

HJ文庫大賞大賞リンク
スクランブル・ウィザード(第2回、2008/07)

HJ文庫

Posted by お亀納豆