【小説感想】文庫版 冥談
著:京極 夏彦
「こういうのを死んでいると云うのだろう」
2013年12月の新刊。約3年2ヶ月1週間の積み。『幽談』と同時発売。
こちらもMF文庫ダ・ヴィンチで出てると思い込んでいたが、『幽談』の方だけらしい。一般文庫業界はよく理解らんな……。
『幽談』の表紙が手だったのに対し、こちらは足。これがまたすっごく不気味なんだよなぁ。少しだけ開いた戸の向こう側に見えているという構図が素晴らしく不安感を掻き立てやがる。
タイトルで収録する短編の雰囲気を分けているのではないかと思っていたが、別段そんなことはなかったんだぜ。
相も変わらず現実なんだかそうでないんだか、よく理解らない不気味な短編のオンパレード。
中盤までは露骨に不気味な存在が出て来る短編が多い印象だが、後ろへ進むにつれて得体の知れなさが益々強まっていく。
このシリーズって、京極さんの他のシリーズと繋がっていたりするんだろうか。たまに固有名詞が出て来るから、しれっと繋がっていそうな気もするんだが。
次は2014年8月に『文庫版 数えずの井戸』、2015年11月に『眩談』、2016年1月に『旧談』。小説のみのスケジュール。
燃:C 萌:C 笑:C 総:A
シリーズリンク
・角川文庫版 幽談(2013/12)
・文庫版 眩談(2015/11)
著者リンク
・角川文庫版 数えずの井戸(2014/08)
冥談 (角川文庫) | |
京極 夏彦
KADOKAWA/メディアファクトリー 2013-12-25 |
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