【ラノベ感想】異世界取材記 ~ライトノベルができるまで~
著:田口 仙年堂 イラスト:東西
「ファミ通編集部に言っといてくれ!二〇〇万用意して待ってろって!賞金首捕まえて帰るからな!」
ファンタジア文庫2017年3月の新刊。約6日の積み。『はみ出し妖精旅団征戦記』が2巻で打ち切りになったらしい田口さんが10ヶ月振りに復活。
本作はカクヨムで連載していた作品を文庫化したもの。最初から文庫化する前提ではなかった模様。
ファンタジア文庫でラノベを出している作家である主人公はある日、ネタ探しのために異世界を取材することに。
この世界ではラノベ作家が取材のために異世界に赴くことは珍しくなくて……。
ラノベ作家ものではあるけど、異世界ネタだしなぁ。うーむ……と購入を迷ったのだけど、結論から言うと買って正解でした。
主人公のラノベに対する姿勢がやたらアツい。面白いラノベを書くためなら世界を滅ぼすのも辞さないってのは困るがw
異世界のラノベ作家ものといえば、そうだね、ダッシュエックス文庫『異世界作家生活』だね。
あちらは講師として異世界へ行っているので違いを比べてみるのも面白いかも。
のっけからファンタジア文庫の編集部が完全にヤクザの事務所なの笑うでしょ。編集者じゃなくて構成員ですわ……。何で一発目の挿絵がヤクザなんだw
アリマさんって本当に田口さんの担当から名前とってるの草。
異世界の存在が当たり前に認識されている架空の世界が舞台ではあるが、絶妙に現実的な話を混ぜ込んでくるから侮れない。その匙加減が絶妙でなぁ。
ヒロインが可愛いのもポイント。俺は褐色獣人アミューさんよりJKの方が良いな。生命の危険さえ無けりゃ、俺もJKと異世界取材旅行したいれすねぇ。
実在の作家らしき人物の話もチラホラ。時雨沢恵一さんと賀東招二さんは判った。時雨沢さんはともかく、賀東さんのイジり方大丈夫なんだろうか。甘ブリと思しき遊園地に火をつけるとかヤバ過ぎでしょw
これは素直に続きが読みたいですねぇ。カクヨムを見たところ、2巻目のストックはあるようなので最低でも後1冊は読めるのかしらん。
燃:A 萌:A 笑:A- 総:A+
著者リンク
・デーゲンメイデン 1.台場、両断(2012/06)
・ご覧の勇者の提供でお送りします(2014/03)
異世界取材記 ~ライトノベルができるまで~ (ファンタジア文庫) | |
田口 仙年堂 東西
KADOKAWA 2017-03-18 |
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