【ラノベ感想】クラウン・オブ・リザードマン 少年は人の身を捨て復讐を誓う
著:雨木 シュウスケ イラスト:凪良
被った泥(マッド)に相応の怒り(マッド)をその身に映すために、君は人を捨てなければならない。
ファンタジア文庫2017年4月の新刊。約2週間の積み。『ドラグリミット・ファンタジア』が怒涛の勢いで打ち切られた雨木さんが3年3ヶ月振りに復活。そんな長期間、ファンタジアで書いてなかったのか。
VRMMO『C.R.O.W.N.』のβテストにて伝説的プレイヤーだった少年は、仲間だった少女アルテナの裏切りにより、全てを失いアカウントを凍結されてしまう。
そんな彼は謎のメールによって再びゲーム世界に舞い戻る。人ではなく敵である魔軍のリザードマン・レウスとして……。
最初は買うつもりなかったんだが、ドラマガに本編冒頭部分が掲載されていて興味が湧いたので買ってきました。
タイトルだけ見ると、重厚なダークファンタジー感全開なんだけど、昨今流行っているMMORPGものです。
つまり「人の身を捨てる」というのはアバターを人間じゃなくてモンスターにするぜ!くらいの意味合い。
うーん、もっとダークな雰囲気を期待していたんだが……。こう復讐が何より第一優先で障害にになるものを次々と蹴散らしていくようなイメージかと……。
そのためにイラストに凪良さんを起用しているのかと勝手に考えていたが、別にそんなこと無さそうだな……。
普通にヒロインがいて、少しだが普通にサービスっぽい展開もあって。復讐に燃えている感が全然感じられないぞ……。
作中では日常生活における仮想世界の占める割合が増えていて、それに関する法律も制定され始めているらしいけど、現実世界での主人公の名前すら読者には判らない状態だからイマイチ、ゲームのアカウントを凍結されたことの重大さがピンとこない。
いや、そりゃ俺だって2年半くらいやってる『ドラクエⅩ』のアカウントが凍結されたらブチ切れるとは思うが……。
ストーリーは最近のラノベにしては珍しく1冊でほぼほぼしっかりと区切りが付いている。売り上げが一定ラインを超えないと2巻を出さない想定なんだろうか。
まぁ、そんな具合なので続きが出ても買わないかなー。
燃:B+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A-
クラウン・オブ・リザードマン 少年は人の身を捨て復讐を誓う (ファンタジア文庫) | |
雨木 シュウスケ 凪良
KADOKAWA 2017-04-20 |
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