【ラノベ感想】バーサス・フェアリーテイル -バッドエンドな運命のヒロインを救い出せ-【1巻】
著:八街 歩 イラストれい亜
「ん~、プリキ〇アはみんなの心の中にいるんだから、みんなの数だけプリキ〇アはいるんじゃない?」
深い。
ファンタジア文庫2017年7月の新刊。約3日の積み。『バーガント反英雄譚』を9巻で完結させた八街さんが1年10ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。そんなに久し振りの登場なのか。
最初は特に興味無かったんだけどドラマガのお試し短編を読んだら、絶妙に香ばしい厨二ワードが沢山出ていたので、ウホッと思って買ってきました。
ちょっとサブタイが冗長な気がするけど、昨今の事情を考えると致し方ないか。
八街さんの作品を読むのは『キミが誘う境界線』以来。
れい亜さんは『イチから始める最強勇者育成』や『オー・ドロボー!』でファンタジア登場済。
表紙はぱんつが見えていると見せかけて、そういうコスチュームデザインということの模様。
伝承や伝説の世界から現れた異世界人達。人の運命を破壊する『運命侵蝕者(ディストラクタ)』と、それを守る『運命保全者(パラミシア)』。
幼い頃に妹を喪った主人公、空我山ソーシは意図せず、彼等の戦いに巻き込まれていく……というお話。
『運命侵蝕者』の語感の良さな。実に厨二っぽくて素晴らしい。また彼等の能力が『幻装咒式(レジェンダリ)』っていうのが堪らない。
こんな厨二ワード、久し振りに見た気がする。
最近あまり見かけなくなった学園異能バトルということで滾らずにはいられない。そうそう『ぼくと彼女に降る夜』もこんな感じだったわ。
主人公が一般人と見せかけて、全然そんなことないのも一緒。ってかソーシや妹モモカの名前の漢字のあて方からして一般人じゃないんだよなぁ。
ソーシはオタクという設定で、時折プリキュアネタを挟んでくるのが素晴らしい。ミラクルライトとか高校生は3人だけとかガチじゃねーかw
注目したいのはギャルヒロイン灯萌(ともえ)。良いよね、ギャルヒロイン。ただしマジのビッチはNG<何なんだ
ポコパンって字面クッソ可愛いのに、ボコるって意味なのかよ怖ぇよw
1巻から色んな要素ぶち込みまくりで最初からクライマックスである。ソーシの師匠もきっとバケモンみたいな奴なんだろうなw
どうでも良いが、はっさく大福美味しそうである。
個人的には凄いツボだったので調子良く続いてほしいんだが、これ10年くらい前の売れ線なのでは……という思いが拭えない。どうだろうなー。最悪、灯萌の登板回が来るまでは持ちこたえてほしい。
ラストシーンの一部が電撃文庫『とある魔術の禁書目録』と似てるのが叩かれたりしないかちょっと心配。
燃:A+ 萌:A 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・バーサス・フェアリーテイル2 -バッドエンドな運命のヒロインを救い出せ-(2017/12)
著者リンク
・キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる(ファンタジア文庫、2011/05)
イラストリンク
・アキハバラ∧デンパトウ(GA文庫、2016/10)
バーサス・フェアリーテイル ―バッドエンドな運命のヒロインを救い出せ― (ファンタジア文庫) | |
八街 歩 れい亜
KADOKAWA 2017-07-20 |
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