【ラノベ】声優ラジオのウラオモテ＃01 夕陽とやすみは隠しきれない？【１巻／感想／ネタバレ】

著：二月公（にがつ・こう）　イラスト：さばみぞれ

「もしあなたがラジオでわたしの胸をイジったら、その瞬間にあなたの胸を噛みちぎるわ」

バイオレンス過ぎィ！
電撃文庫2020年２月刊行物。約２週間の積み。第26回電撃小説大賞大賞受賞作品。応募タイトルまま。
アニメを視たら気になったので購入。

あれ、こんな表紙だったっけ？そうか、アニメ放映に合わせて新カバーを用意したんだなって思うじゃん？原作２巻発売時に２巻の表紙と対になるようにリニューアルしたらしい。スピード感はちゃめちゃやないかｗ普通は思いついても２巻のタイミングでやらんだろｗ

新人声優、歌種やすみこと佐藤由美子は３年目の若手声優。オーディションに落ちまくる日々に悩んでいた頃に飛び込んできた仕事は同じく若手声優、夕暮夕陽こと渡辺千佳とラジオ番組のパーソナリティ。
由美子と千佳は正反対の性格、相性最悪のようで……。

俺、アニメの感想書いてる時はやすみ、夕陽呼びにしてたが、地の文では本名の方で書かれてるんだな。
やすみ視点が殆どを占める三人称文体なのにサブタイでは夕陽の方が前に書いてあるのが謎よな。劇中の人気順か？ｗ

全体的に由美子と千佳の掛け合いがテンポ良くて楽しい。開幕の口喧嘩はアニメよりもギスギス度高くてどうなることかと思ったが。
アニメから入ったこともあるが、由美子と千佳のキャラクターが魅力的で良いよね。千佳がクールキャラと見せかけて、ちょいちょいボケ散らかしてくるのが特に良い。
千佳の「～なさいな」って言い方好き。

しっかりお仕事ものとして成立しているのも良いよね。現場に学校の制服で来ると憶えてもらいやすいし、話題性もあるって話は成程なぁと。
確かにインタビューとかで「学生服で着てて～！」「わかーい！」みたいなエピソード、ちょいちょい見掛けるもんな。

由美子と千佳と同じクラスで、彼女達の秘密に気付いてしまった木村。思考が結構クズで辛い。ファンは面白いリプを飛ばせたと思っていても、声優側はクソリプと認識しているって話辛過ぎてないてしまった。

こいつ等、まだ１巻なのにいちゃいちゃし過ぎでは……？事ある毎にいちゃいちゃいちゃいちゃ……。ふえぇ、今からこんないちゃいちゃ密度だとこの先どうなっちゃうのぉ……？
一方、ラジオ中も素を出すことにしたふたりの漫才みたいなやりとりが面白いんだよね。

アニメよりも由美子と千佳のやりとりが笑えたので、続きも読んでみよっと。
今思えば昔、電撃文庫に『スイートライン』というアイドル声優ものがあったよな。あんまりハネずに終わっちゃったが、あれは時代を先取りし過ぎたんだろうか……。

燃：Ａ　萌：A+　笑：Ａ　総：Ａ

アニメリンク
・声優ラジオのウラオモテ　＃01「夕陽とやすみは隠しきれない？」

イラストリンク
・カノジョの妹とキスをした（ＧＡ文庫、2020/04）

電撃小説大賞大賞リンク
・アクセル･ワールド01 －黒雪姫の帰還－（第15回、2009/02）
・シロクロネクロ（第17回、2011/12）
・アリス・リローデッドハロー、ミスター・マグナム（第19回、2013/02）

第26回電撃小説大賞リンク
・豚のレバーは加熱しろ（金賞、2020/03）