ぼくこい
「何それ」
角川スニーカー文庫2010年5月の新刊。約1年7ヶ月3週間半の積み。
色んなレーベルで本を出している気がする森橋ビンゴさんだけど、俺が読んだことあるのはファミ通文庫『三月、七日。』とメガミ文庫『ナナヲ・チートイツ』くらいだな。スニーカーには『デビルメイクライ4』のノベライズで登場済み。
イラストも色んなレーベルで描いてるIxyさん。
発売当初はスルーしたんだけど、ネットの感想を見て、文芸部が出ることを知って購入。
オタク高校生、吉川は放課後になると、いつも友人、有馬の自宅に仲間と共にたむろする日々が続いていた。
だが、ある日、有馬の姉、紅子が1ヶ月以内に彼女が出来なかったら部屋を明け渡せと言ってきて……というお話。
帯に「彼女ができないと、おたくを卒業!?」って書いてあるけど、別にオタをやめろとは言われてないよな?
オタネタを交えながら、テンポ良く進むストーリーで非常に読み易かった。
何とかして意中の娘のハートをキャッチしようと奮戦する吉川達に、ついつい感情移入しちゃう。
吉川は文芸部所属だしな!
流石に、彼女が出来るまではいかなくても、望みくらい残してくれれば良いのに、最終的に吉川の片想い相手には恋人が居たことが判明する。
思わず「えっ」って声に出たわ。
そこはラノベらしくハッピーエンドにですね……。
登場人物にオタが多いだけあって、『鉄騎』とかガンダムアシュタロンとかマニアックなアレがそこかしこに登場する。
『鉄騎』って、おま……。
Ixyさんのイラストのクオリティは流石の一言。(褒めてません)
何で、この人、こんなに仕事あるんだろう……。
ってなわけで、『ぼくこい』でした。普通にシリーズ化しそうな内容なんだけど、全然そんなことなかったんだぜ。
シリーズ化しなかったどころか、森橋さんはその後、スニーカーでは本出してないよな……。
燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A+
著者リンク
・東雲侑子は短編小説をあいしている(ファミ通文庫、2011/09)
・この恋と、その未来。 -一年目、春-(ファミ通文庫、2014/06)
イラストリンク
・やむなく覚醒!!邪神大沼(ガガガ文庫、2009/06)
・なれる!SE 2週間でわかる!?SE入門(電撃文庫、2010/06)
・天使ラノベエルは働いたら負けと思ってる(メガミ文庫、2010/09)
・ヒャクヤッコの百夜行(このライトノベルがすごい!文庫、2013/10)
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