【ラノベ】VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった【感想／ネタバレ】

著：小路 燦（こみち・あきら）　イラスト：伍長

・止める側なんよ、連帯保証人はぁ!!

スニーカー文庫2022年６月の新刊。約２日の積み。『∞射程魔術使いの俺は、やがて学園の頂点へ』を２巻で終了させた小路さんが１年振りに復活。
クズというワードに惹かれて買ってしまったぜ。

高校生、三樹春人は何故か推しのVTuber加々宮エリンのマイクに転身し、彼女が実は多額の借金返済のためにＶをやっていることを知る。マイクのミュート機能を調整して、エリンにバズのきっかけを与えることになって……。

てっきりマイクに生まれ変わったということなんだとばかり思っていたら、エリンがマイクの電源を入れている間限定なのね。
普段はエリンの魂と偶然同じバイト先で働いているという。前提がめちゃめちゃご都合主義で笑う。そんなところの必然性をどうこういう作品ではないけども。

出だしはあんまりクズさが出ていなくて、これは誇大タイトルか……？とちょっとヒヤヒヤしたが、競馬のやり出した辺りから勢いづいて面白くなってきた。
クズといってもあけっぴろげなクズなので嫌味にならないのが良いね。
ファンネームが連帯保証人は流石に酷いｗ

最近、VTuberものも増えてきたなぁという印象だけど、テンプレとかあるのかな。いまいちパッとしないＶがふとしたきっかけでバズってスターダムをのし上がっていくというのはファンタジア文庫『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』と似ているが……。

凄ぇ面白ぇ！次も絶対買うわ！という勢いではないものの、安定した面白さがあったね。ひとまず２巻が出るなら読みますよ。

燃：Ｃ　萌：Ａ　笑：Ａ　総：Ａ

イラストリンク
・暗黒魔王なオレ様ＴＵＥＥＥ！（このライトノベルがすごい！文庫、2013/11）
・銀河女子中学生ダイアリー１ お姫様ひろいました。（ファミ通文庫、2014/07）

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VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった (角川スニーカー文庫)