小説 仮面ライダー響鬼

小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫)
著:きだ つよし

「どういうわけでお主はそんな姿になれるのじゃ……?」
「え?やあ、どういうわけでと言われても困るんだけど。なんていうか……鍛えたらこうなった?」

2013年5月の新刊。約2日の積み。
著者のきださんは、テレビシリーズ前半のメインライターで、かつ『ウィザード』のメインライターでもある。
よく執筆する時間があったな……。

さて、メインライダーであるきださんが著者ということで、残念過ぎる結末を迎えたテレビシリーズを補完する内容だったりしないかなーと思っていたら、まさかの「仮面ライダー響鬼VS変身忍者嵐」だったでござるの巻。どういうことなの……。

元々、『響鬼』の世界観が『変身忍者嵐』をベースにしているようなもんだから、絡ませ易かったというのがあるのかな。
その辺の内情が複雑に絡み合っていて、ややこしいの何の。それに加えて、昨今のヒーローリメイクの風潮が融合したのか。

舞台は江戸時代。ヒビキ達の祖先にあたる鬼達と変身忍者嵐の共闘を描く。劇場版みたいな残念な内容だったらアレだなーと思ってたんだけど、存外綺麗にまとまっていて驚いた。

テレビシリーズで登場していた要素の片鱗が所々に見えているのが面白い。鬼の鎧とか式神の炎の鷹とか。

劇場版は、本編のそっくりさんが過去で活躍するって展開だったけど、本作はヒビキやイブキが登場するものの、そのキャラクターは全然違う

元々、『響鬼』の世界観が『嵐』を参考にしているので、全く違和感無く混ざっている。
『嵐』の方は全く知らないんだけど、知っていたら、もっと楽しめるのだろうか……。

次は2013年6月に『クウガ』と『龍騎』、7月に『電王』です。『クウガ』は本当に出るんだろうな……。

燃:A 萌:B 笑:C 総:A

シリーズリンク
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 ~レンズの中の箱庭~(2013/04)
小説 仮面ライダークウガ(2013/06)
小説 仮面ライダーウィザード(2014/10)