たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。
「もうすぐでよ。たまらんは驚きのあまり石化した挙げ句ションベンちびっちまうぜ」
「石化してんのに、失禁するとか、俺の尿道どうなってるんだよ」
MF文庫J2015年5月の新刊。約1ヶ月の積み。『泳ぎません。』の2巻終了から3年5ヶ月、比嘉さんが復活です。
てっきりMFからは干されたものとばかり……。
表紙が黒ストで興奮しますね(ぉ
最初はスルーしていたんだけど、粗筋がズルくて、つい買ってしまいました。余命一週間━━だが誤診!!じゃねーよw
余命一週間を宣告された主人公たまらんこと玉木走太は最後の思い出作りとして、憧れのクラスメイト、月形嬉々(きき)とキスを交わす。
しかし、余命一週間は誤診だった。かくして、たまらんは幼馴染み達の恋の多角関係に巻き込まれていくことに……。
うん、やっぱり比嘉さんの文章独特だわ……。読み難いわけじゃないんだけど、凄くクセがある。
それにタイトルのセンスな。比嘉さんが決めたのか判らないけど、一昔前に流行った平仮名4文字タイトルと長文タイトルを組み合わせるという、このズレっぷりw
面白いのはちゃんと男キャラがたまらん以外にも登場し、ストーリーに深く関わってくるところ。挿絵にも結構な比率で男が出て来る。
あっ、もしかして比嘉さん、真っ当な美少女キャラを書くことを最初から期待されてない……?
後書きで言ってるけど、比嘉さんの作品って高確率でヤバいストーカーが出て来てるんだなw
今回はまだ、たまらんが周囲の絡み合った人間関係を認識しちゃった段階なので、話が進み出すのはこれからといった感じ。
ちゃんと決着がつくまでシリーズが続けられたら良いんだけど……。
燃:C 萌:A 笑:A- 総:A
著者リンク
・神明解ろーどぐらす(MF文庫J、2010/03)
・泳ぎません。(MF文庫J、2011/09)
・泳ぎません。 <2>(MF文庫J、2011/12)
・覚えてないけど、キミが好き(一迅社文庫、2012/04)
・転醒のKAFKA使い(ファミ通文庫、2014/04)
・キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った(ファミ通文庫、2017/08)
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