いづれ神話の放課後戦争 -魔眼の王と屈服女神-

いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉 ―魔眼の王と屈服女神― (富士見ファンタジア文庫)
著:なめこ印 イラスト:よう太

『━━よし、正当防衛の名の下に陵辱しよう』

ファンタジア文庫2015年8月の新刊。約1ヶ月の積み。『俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約』を5巻で完結させたなめこ印さんが4ヶ月で早くも復活。
タイトルの「放課後戦争」は「ラグナロク」と読みます。
イラストは引き続きよう太さんが担当。

最初は買うつもり無かったんだけど、ドラマガの特集を見たらイラストが綺麗だし、メインヒロインが年上設定だったので買ってしまいました。

舞台は絶海の孤島にある学園。ここでは7つの神話体系の神々が神格適合者の身体を使い、唯一神の座を賭けて争っている。
そんな中、妹を奪った神への復讐を誓う主人公、神仙雷火(しんぜん・らいか)が現れて……。
また主人公の名前がやたらと格好良い。なめこさんの拘りなんだろうか。

主人公の能力が力押しじゃなくて様々な効果を持つ魔眼、ただし回数制限有ってところが良い。
また、最初からヒロインが4人いるんだけど、1巻の時点で各ヒロインの明確に役割が与えられているのも良い。こいついなくても良いんじゃね?ってヒロインが1人もいない。
惜しいのはメインヒロインのシャロ先輩の出番が少ないことか。大半の出番がブリュンヒルデに意識を乗っ取られているからな……。
後はもっとお姉さん感を出してくれると、なお良いです。

気になるのは読点を三点リーダのように3つ並べて使う手法。まさかの誤植かと思ったんだけど、普通に三点リーダも使ってるから、意図的なんだろうけど、違和感が尋常じゃない。
巻末には軽く設定解説ページが。

そんな具合で新シリーズでした。前シリーズから良いところだけを上手いこと抜き出したような印象。
よう太さんのイラストもどぎつさが緩和されて良い塩梅になったと思う。

発売直後、すぐに重版が決まったようだし。これは上手くすればアニメ化いけるんじゃないかな。
次は冬だそうな。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
いづれ神話の放課後戦争2 -魔眼の王と三神同盟-(2015/12)

コミカライズリンク
いづれ神話の放課後戦争 <1>(2016/12)

著者リンク
セイギのミカタ いちご模様は正義の印(HJ文庫、2010/11)
俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?(HJ文庫、2011/06)
俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約(ファンタジア文庫、2013/10)
俺と彼女が下僕で奴隷で主従契約 <5>(ファンタジア文庫、2015/04)
パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる(ファンタジア文庫、2018/07)
だから俺は魔力供給を断れない(ファンタジア文庫、2019/02)
初恋のお姉さんを今度養うことになりまして(講談社ラノベ文庫、2022/02)

イラストリンク
SH@PPLE -しゃっぷる-①(ファンタジア文庫、2008/03)
ぜのん様である!(電撃文庫、2011/03)