【ラノベ】少女と移動図書館【感想/ネタバレ】

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著:竹雀 綾人(たけすずめ・あやひと) イラスト:フジシマ

人が本を忘れるはずがない。人は本を忘れることなんか出来ない。
こんなに素敵なものを忘れるはずがない。こんな大切なものをなくせるはずがない。

スーパーダッシュ文庫2011年5月の新刊。約9年9ヶ月2週間の積み。10年積みを回避したのでむしろ褒められるべきでは?
Twitter上で紡がれる小説ついのべ。本作はそのついのべで公開されていた小説に書き下ろしを加えて書籍化したもの。移動図書館ってエモくないすか?と思って買ったんだと思う。

司書の少女フラスコが人類のいなくなった世界をあてどもなく移動図書館で旅するお話。140字ずつストーリーが進んでいくというよりは140字以内の詩集って感じかなぁ。明確なストーリーラインがあるわけではないというか。
ラノベレーベルから出すより児童書レーベルから出す方が合っているんじゃないかしら。

いわゆるポストアポカリプスもので、そういう世界を可愛らしい女の子が旅するのが性癖という人にはベストマッチなんだろうけれども、「移動図書館」という部分に心をくすぐられた身としては図書館あんまり関係無くね……?と思ってしまう。
本にまつわるエピソードがある土地を訪れるとかならともかく……。

竹雀さんはTwitterで生存確認出来るものの、この後に本を出すことは無かったようで……。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B+

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少女と移動図書館 (SD名作セレクション(テキスト版))