【ラノベ】ルーン帝国中興記 ~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す~【1巻/感想/ネタバレ】

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著:あわむら 赤光 イラスト:Noy

「こいつ、俺じゃん」

GA文庫2021年12月の新刊。約2日の積み。『我が驍勇にふるえよ天地』の完結から僅か1ヶ月、早くもあわむらさんの新作が始動。タイトルから明らかに『驍勇』の流れを汲む作品と判ったのでウッキウキで買ってきましたよ、えぇ。

斜陽の国ハ・ルーン帝国。そんな国の酒場で今宵出会ったのは皇帝ユーリ、商人セイ、将軍グレン。彼等がお互いに愚痴を聞かせ合ったところ、それぞれが相手に不満を抱いていることが浮かび上がってくる。
そこで彼等は1年間、お互いの立場を入れ替えることに。そんなに言うならお前がやってみせろ、と……。

もうこの時点で面白そうだし、少なくとも3人の視点で展開するんだろうなということが予想出来る。えっ、あわむらさんが描く群像劇だって?そんなんこれからどんな風に話が転がるのか気になるに決まってんじゃーん!
3人の物語は完全に独立しているわけではなく、交わる時もある模様。

『驍勇』は魔法が一切無しの世界観だったが、今回はごく一部の人間だけが使える形に。そうは言っても基本はド派手な魔法バトルという方向性にはならなそう。シリーズが長期化すれば攻撃特化の魔法も出て来るかしら。

文章は意図的なのか、『驍勇』に比べて大分軽くなっているね。これは『驍勇』の時にウケが良くなかったってことなのかしら。
未来視点から歴史を振り返るような描写は健在。こういう語り口大好きです。

皇帝になり替わったセイが遊んでいると見せかけて、後々への布石を丁寧に並べていくのが実に気持ち良い。
セイの秘書を務めるミレニアさん、褐色巨乳エルフというビジュアルで表紙で見た時はどうかなと思ったけど、劇中描写ではツンとデレが絶妙なバランスで思わずにっこりですわ。

あれ、GA文庫って栞なんぞ付いてたっけと思ったら、書き下ろしSSにアクセス出来るQRコード付きであった。仕込んでくるよね~。
そんなわけで新シリーズスタートです。これは期待出来そうですぞ。

燃:A 萌:A 笑:A 総:A+

シリーズリンク
ルーン帝国中興記2 ~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す~(2022/05)

著者リンク
聖剣使いの禁呪詠唱(2012/11)
我が驍勇にふるえよ天地 -アレクシス帝国興隆記-(2016/07)
我が驍勇にふるえよ天地 Vol.11 -アレクシス帝国興隆記-(2021/11)
百神百年大戦(2018/06)
黄昏の騎士団、蹂躙、蹂躙、蹂躙す(2019/04)
ゲームで不遇職を極めた少年、異世界では魔術師適性MAXだと歓迎されて英雄生活を自由に満喫する/スペルキャスターLv100(2023/03)
宰相の器を持つ小役人の、辺境のんびりスローライフ ~出世できず左遷されたはずが、なぜか周りから頼られまくっています~(DREノベルス、2024/09)

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ルーン帝国中興記 ~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す~ (GA文庫)

GA文庫

Posted by お亀納豆