【ラノベ】ようこそ実力至上主義の教室へ 10巻【感想/ネタバレ】
著:衣笠 彰梧 イラスト:トモセ シュンサク
『ただ助けたいと口にして誰かを助けられるほど、これは生易しい試験じゃない』
2019年1月刊行物。約1ヶ月4週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は南雲会長と朝比奈先輩。朝比奈先輩のちょっと前屈みな立ち方がこれまたえっちだ……。
でもこの2人、今回殆ど出番無いんだよな……。
さて、3学期も終盤、期末試験が近付く。この時期まで1人の退学者も出ていないことは異例の状況。この事態を重く見た学校側は最下位の者を強制退学とする投票試験を敢行。この突発的な事態に生徒達は疑心暗鬼に陥っていき……。
おーっとプロローグから引き込んできましたね~。
みんなで仲良く卒業しようと思っている生徒にとっては最低最悪な試験である一方、今回の試験はペナルティ無しでクラスに不要な生徒をデリート出来るチャンスでもある。
何て意地の悪い試験だろうと思う反面、確かに社会に出たら誰かを切り捨てなければならないシチュエーションというのは確かに存在する……。取捨選択の大事さを教えてくれているわけか。
淡々とクラスで一番不要な存在として証明されていく山内。遂に成長した姿を見せることなく退場に追い込まれていく。
言い訳にもならない言い訳を重ねる姿はただただ惨めで。
まともに挿絵で描かれたと思ったら退学させられちゃうのか。最後に華を持たせてもらった形か。残酷ゥ!
Aクラスでは葛城がターゲットと思わせておいて、弥彦が犠牲に。1人になっても葛城を守ろうとする弥彦の男気よ……とちょっと見直したのに……。
Dクラスでは石崎と伊吹さんが龍園を救うために奮闘。石崎、こんなにアツい奴だったんだな……。
各クラスの思惑を繋いで事を上手く運ぶ綾小路。各ピースが盤面にピタッとハマるの気持ち良いな。
今回、Bクラスから退学者が出なかった。2000万ポイントを使って退学をキャンセルした形。
この作戦でいくことを早い段階から決めていたBクラスだけど、今後短いスパンで退学を強制する試験が出て来たら詰んじゃうのでは……。
そんなBクラスの一之瀬さんの挿絵、妙にえっちじゃなかった?おっぱいとふとももがとても主張しているというか……。
これ、簡単に退学退学って言ってるけど、例えば卒業間近で退学になった人ってどうなるの?他の学校に編入出来たりするのかしら……。
今回の試験で精神的に大きなダメージを負った平田マン。自ら悪役となって自身を退学者にする作戦も、これまで培ってきたリーダーシップの前には意味をなさなかった。すっかり憔悴していた彼だけど、このまま終わるってことはないよね?
理事代行としてやって来た男、月城。どうやら裏には綾小路のお父さんがいるようで……。今回の試験はこの男の差し金ってこと?南雲会長が裏で糸を引いていたわけではないんかな。
あれ、この感じ、2年生編では学年一丸となって学校の運営側や上級生と戦っていくことになるんだろうか。
ボリュームが膨らんだので、1年生編のクライマックスは次巻へ持ち越しとのこと。
何にせよ、遂に実際に退学者が出たことで面白さのギアが一段階上がった感じがするぞ。
燃:A+ 萌:A+ 笑:C 総:A+
シリーズリンク
・ようこそ実力至上主義の教室へ 9巻(2018/09)
・ようこそ実力至上主義の教室へ 11巻(2019/05)
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