【ラノベ】ようこそ実力至上主義の教室へ２年生編３巻【感想／ネタバレ】

著：衣笠彰梧　イラスト：トモセシュンサク

「卒業までは長いようできっと早い。だから悔いのないように過ごせれば最高だ」

2020年10月刊行物。約１ヶ月半週間の積み。４ヶ月振りの新刊。
表紙は１年の椿桜子さんと宇都宮陸。まだそんなに前に出て来ていないふたりという印象だけど、表紙を飾る以上は油断ならない存在になっていくんだろうな。

さて、遂に始まる無人島サバイバル試験。１年前に綾小路達が課された試験と同じ名前ではあるが、その内容は大きく変わっていて。
あまりにもルールが複雑化し過ぎたためか、口絵ピンナップ片面をしっかり使って説明がなされている。

南雲会長はしっかりと首位を確保しながらも遊ひ心も忘れないスタンス。朝比奈先輩の水着姿、えっちだなぁ……。この人は未だに味方なのかそうでもないのかよく理解らんよねぇ。

堀北さんとの契約通り、単身で活躍を続ける高円寺。章題で麒麟児って呼ばれてるのかっこよ。このまま素直に実力を発揮するタイプとも思えないけど……？
池と篠原さんの関係性、思った以上に本筋に絡んできたな。ここまできてもまだ素直になり切れない池だけど、ここで男を見せないと今後見せ場が無い可能性が……。
篠原さんのグループを容赦なく襲撃したのは誰なんだろうな。宝泉と考えるのが順当だけど、あまりにも意外性が無さ過ぎるかな……。

綾小路に同行を申し出た七瀬さん。綾小路を退学させようとするどころか、彼のクラスメイト達に対しても真摯に向き合っているようで。
その正体はかつて綾小路をホワイトルームから出してくれた男、松雄の息子の幼馴染みであった。そこで繋がってくるとはな……。
当時、名前が出た時は綾小路父のブラフの可能性も残されていたけど、松雄親子の人生、ガチで破滅していたことが確定してしまってつれぇ……。

やっぱり七瀬さんはホワイトルーム生ではなかったか。月城理事長の息は掛かっていたが、対して期待されていなかった様子。
あっさり綾小路に下って味方になっちゃったしな……。これは薄い本が厚くなる展開やでぇ……。

天沢さんにいいように転がされる櫛田さん。最近、櫛田さん良いところ全然無いんじゃない？最悪このまま退学に追い込まれかねないのでは……。
一方、一之瀬さんは偶然、月城理事長が綾小路を退学させようとしていると知ってしまう。えげつない脅しをかけられたが、一之瀬さんの性格上このまま黙っているわけもないよな……。大丈夫？月城に一矢報いて退学とかにならない？

文章では描写されていないが、挿絵では綾小路と七瀬さんに鈍器を持って迫る謎の影が……。一見不穏だけど、よくよく考えたら綾小路と七瀬さんがコンビネーション発揮したらそうそう負けないのでは？
というわけで特別試験は４巻へと続きます。

燃：Ａ　萌：A+　笑：Ｂ　総：A+

シリーズリンク
・ようこそ実力至上主義の教室へ２年生編２巻（2020/06）
・ようこそ実力至上主義の教室へ２年生編４巻（2021/02）