【ボーダー】お嬢さんの契約カレシ。 1巻【感想/ネタバレ】
著:織島 かのこ イラスト:白谷 ゆう
「……リクエスト通り、札束で殴った方がよろしかったでしょうか。ごめんなさい、今手持ちの現金があまりなくて……クレジットカードでもいいかしら」
札束ビンタならぬクレジットカードビンタw
一二三文庫2023年11月刊行物。約1ヶ月1週間半の積み。
一二三書房刊行の一二三文庫を読むのは初めて。そもそもそういうレーベルがあること自体、あんまりはっきり認識してなかったわ。
えっ、織島さんの作品おもろいやん!ということで、よし刊行されているもの全部読んじゃおう!と買いました。
刊行時期としては本作が織島さんの商業デビュー作なのか。元々はweb掲載作品。
金で買えないものは無いが信条の大学生、山科俊介はある日、社長令嬢の御陵雛乃(みささぎ・ひなの)から期間限定彼氏の雇用契約を求められる。彼女は大学卒業後に親の決めた婚約者との結婚が決まっており、それまで普通の恋人関係を楽しみたいと言うが……。
あくまでも期間限定の雇用契約というドライな始まり。せやかて、そうは言うても好きになってまうんでっしゃろ?とは思うわけですが、開始50ページくらいでもうガチ恋の兆しが出始めていて笑っちゃった。
予定調和の展開ではあるが、あまりにも恋が始まるまでのストロークが短過ぎるw
いやだってさぁ、雛乃さん可愛過ぎませんか?俊介にからかわれて「ばか」って返してくるのがあまりにもあざとい。もっとドライにデートを楽しむ感じかと思ってたが、めっちゃピュアじゃねーか……。
雛乃さんにばかって言われたいだけの人生だった……。
様々な装いを俊介にだけ見せてくれるのも嬉しい。水着姿の見せ方えっち過ぎませんか……?
俊介としては競泳水着もエロいと言っていたが、深く頷かざるを得ない。
だから、これで好きにならないとか無理ゲー過ぎるだろ!いい加減にしろ!!
キャラの名字は京都の地名から取っている模様。京都要素入れ込んでくるの好きだなw
って山科駅と御陵駅って隣同士じゃねーか!何が住む世界の違うふたりだ!いい加減にしろ!!
明かに惹かれ合っているのに、どんなに契約期間を引き延ばしたとしても雛乃さんが大学を卒業する時には雇用関係は終わってしまう。これ、どういう答えを出すんだろう。
俊介が雛乃さんの結婚相手として認められるような就職先を見付けるくらいしか突破出来なそうな気がするけど、現実的かなぁ……。
雛乃さんの運転手の石田が良い味出してるから、彼がキーマンになってくれんかな。お嬢様を慈しむ心と俊介への殺意の間で揺れ動いてるの好きw
女性向けかと思いきや、全然そんなことはなく楽しめたので良かった。織島さんのことだからきっと甘々な結末を用意してくれている筈だし、続きも読もう。
1巻と銘打ってはいるが、最初から上下巻構成で2ヶ月連続刊行の体裁だったっぽいね。
燃:B- 萌:A+ 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・お嬢さんの契約カレシ。 2巻(2023/12)
著者リンク
・甘党男子はあまくない ~おとなりさんとのおかしな関係~(メディアワークス文庫、2023/11)
・嘘つきリップは恋で崩れる(GA文庫、2024/01)
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