【ラノベ感想】アトリウムの恋人
「……やるよ。あんたの計画の歯車になってやるよ」
「うぬぼれるなよ。歯車とは一つでもかけたら機能が止まってしまう重要なものだ。お前は歯車にさえなれやしない」
電撃文庫2011年5月の新刊。『扉の外』でデビューした土橋さんが『ラプンツェルの翼Ⅳ』から1年と3ヶ月振りに復活して送る電撃文庫4番目のシリーズ。
土橋さんの作品って『扉の外』1巻くらいしか読んだことないな。
イラストは『ラプンツェル』から色んなラノベのイラストを手掛けている植田さんが続投なんだけど、世界観としては関係あるのだろうか。
さて、舞台は東京スフィアと呼ばれる仮想世界が存在する世界。僅かな期間、繁栄したその空間も今ではバグによって荒廃していた。そこへ主人公達がログインしていくという最近の流行りのアレというか何というか。
土橋さんって、極限状態での人間同士の駆け引きなんかが面白い人じゃなかったの。って思ったら、今回は路線変更したみたいだな。
文章はえらい淡々としてるわ、キャラは全然魅力的じゃないわと、びっくりするくらい俺の好みと外れてるなと思いながらネットで感想調べたら、概ね不評みたいですね。
日常系の作品が淡々と進むのは良いと思うけど、これって明らかに盛り上がりどころだろうってところが淡々と進んでるんだよな。
というか、ジャンルは何なんだろう。ラブコメでもないバトルでもない、強いて言うならサスペンスアドベンチャーとかかなぁ。
まぁ、何にせよ、文句無しに詰まらなかったです。何か変な日本語だけど、ここがこうなら良かったのにってポイントさえ見付からないレベルと思ってください。
次は2011年9月だけど、もう買わないよ。
燃:C 萌:B 笑:C 総:B-
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