輪環の魔導師6 賢人達の見る夢

輪環の魔導師〈6〉賢人達の見る夢 (電撃文庫)

著:渡瀬 草一郎 イラスト:碧 風羽

「猫は鼠を狩ってくれる。このエルフールのように農業が盛んな国にとっては大切な存在だ。もっとも、最近は鼠どころか、魔族を狩ってくれる驚異的な猫もおられるようだが━━」
「鼠と魔族は似ていますね。必ず、どこかでうろちょろしています。その上、いずれ大発生につながりそうな危機感まで共通しているのが困ったところです」

約8ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。読むの、ほぼ1年振りだぜ……。
さて、新章突入。今回は第2部のプロローグ的エピソードといったところか。

ファンダール以外の賢人が続々登場し、一気に世界観が広がった印象。
また、『パラサイトムーン』と繋がりそうな要素が増えてきたのが嬉しい。
まずは、セロが見た不可思議な夢に出て来た女性マリアンヌ。これまで名前しか語られていなかった彼女が夢の中とはいえ、ようやく実体を持った姿で描かれた。これは大きな一歩だと思うんだが、果たして。

それと、大罪戦争の黒幕と言われる魔導師エスハール。これって、星詠みのエスハのことだよな、きっと。彼は神になって、別の世界に渡ったってことなのかな。
いずれ繋がることになるのかなぁ。って言うか、繋がってほしいな。

巻末にはアルカインとフィノ、それぞれの視点による、これまでの旅路の解説が。フィノ、セロのことしか書いてねぇw

次は4月。8ヶ月も積んでたのに、まだ続きが出ていないという。

燃:A 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

電撃文庫

Posted by お亀納豆