【ラノベ】〆切前には百合が捗る【1巻/感想/ネタバレ】
著:平坂 読 イラスト:U35
「もちろん、体調管理も大事な仕事ね。遊んだり美味しいものを食べたりお酒を飲んだりするのも心身のコンディションを整えるために必要不可欠だし、眠って脳と身体を休めることだって当然重要なことよ。つまり小説家は、二十四時間、普通に生きてるだけで働いてるということなの!」
つよい。
GA文庫2020年12月の新刊。約1日の積み。MF文庫J『僕は友達が少ない』やガガガ文庫『妹さえいればいい。』等でお馴染みの平坂さんが遂にGA文庫に登場。
確か昔にこのライトノベルがすごい!のインタビューだかなんだったかでGA文庫から「魔王からは逃げない」みたいなタイトルの本を出すと言ってた筈だが、あれはどうなったんだ……と思いきや、その時の話が二転三転して、この本に至っている模様。
家出をした主人公、愛結(あゆ)は従姉妹の紹介で美人作家の海老ヒカリ(かいろう)のお世話係のバイトを始めることに。
女性を恋愛対象として見る愛結はヒカリと日常を過ごす内にどんどん惹かれていき……。
『妹さえ』完結時に年内に出すと宣言していたやつですね。序盤はカクヨムで連載されたものをまとめたっぽいな。
愛結の従姉妹というのは誰あろう白川京。『妹さえいればいい。』の主人公の1人である。ちゃんと「キャラクター原案カントク」と明記された上で挿絵にも登場。へ~、出版社の垣根を越えてこんな連携も出来るのね……。
知らん人からしたら何のこっちゃって感じだろうけども。
基本的にはヒカリが眼前に迫った〆切から目を逸らすために、愛結と一緒に色んなことをやって遊ぶ、という連作短編集。
〆切をぶっちぎりまくるヒカリに対してカジュアルに鎖骨を折ろうとする京の姿勢すこ。
冒頭で早々にLGBTの話に触れてきたから、おっとこれはゆるふわな百合で済ませるやつじゃないぞ……と警戒したが、そんなに百合百合んするほどでもなく終始穏やかな進行。
で、油断していると最後の最後でぶち込んでくるんだから油断がならない。いくとこまで致しちゃってるんだが、1巻で恋人同士になるところまでいったということは逆に今後どうなるか分からなくなったぞ……。
平坂さん、すぐオーソドックスなラノベらしからぬ方向に持っていくからな……。
中盤まではこのテンションなら2巻が出ても買わないかなーと思っていたが、ぐぬぬ……2人の関係の続きが気になってきたじゃないの……。おのれディケイド!
燃:C 萌:A 笑:A 総:A
シリーズリンク
・〆切前には百合が捗る 2巻(2021/10)
著者リンク
・僕は友達が少ない(MF文庫J、2009/08)
・妹さえいればいい。(ガガガ文庫、2015/03)
・変人のサラダボウル(ガガガ文庫、2021/10)
イラストリンク
・君に恋をするなんて、ありえないはずだった(宝島社文庫、2017/03)
・青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。(ガガガ文庫、2017/04)
・朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください(ファミ通文庫、2020/04)
・世々と海くんの図書館デート 恋するきつねは、さくらのバレエシューズをはいて、絵本をめくるのです。(青い鳥文庫、2020/10)
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