【ノベライズ】小説 ガーリッシュナンバー 3巻【感想】
著:渡 航 キャラクター原案・カラーイラスト:QP:flapper モノクロイラスト:堂本 裕貴
「ああ、安易に戦国武将を女体化する系の親の顔より見たゲームか」
親の顔ほどじゃないわw
2017年6月の新刊。約10ヶ月の積み。8ヶ月振りの新刊。
相変わらず表紙のオシャンティさはぶっちぎりですわね。
さて、2巻であらかた千歳の話には決着がついているようだったのに、一体何をやるんだろうと思っていたら、視点を様々なキャラに切り替えて描くオムニバス形式に。
登場人物それぞれからの視点で描くことで烏丸千歳という声優がどういう人物なのかが浮き彫りになる構成となっている……かな?
時系列はアニメと揃ってきている。
個人的にはクースレ原作者の門倉先生の視点もあったのが良かったですね。ソシャゲの監修に金が発生しないって嘘でしょ……。
苦労して生み出した作品を人質に取られてタダ働きさせられるのかよ……。やらないって選択肢もあるみたいだけど、作品を愛していればいるほどやらざるを得ないだろうしな……。
百花のお母さん、ベテラン声優ってことしか知らなかったけど、結構発言が独特というか何というか……。もっと出て来てほしかったな。
そんな百花と柴崎さんのコンビ、凸凹なようで良い組み合わせだよなぁ。2人が主人公でアニメもう1回やりませんか?
巻末には簡単な用語集が。これ、別に声優業界特有の言葉じゃないのいっぱい混じってるな……。
総評
そんな具合で業界の内情を赤裸々に書き綴り過ぎて完全優勝したまである『小説 ガーリッシュナンバー』全3巻でした。単行本だけだと足掛け1年11ヶ月。
華やかな女性声優の活躍を描くお仕事ものと見せかけて、その実態は渡さんの持ち味を全力で前に出した黒さの見える仕上がりとなっていましたね。黒く見え過ぎてアニメ業界はブラックだと確信するまである。
まだメディアミックスが完全に終了したというわけではなさそうだが、ひとまずノベライズはこれで終了ということで、これで『俺ガイル』の方も無事完結出来そうですね。勝ったな!ガハハ!
燃:C 萌:A 笑:A+ 総:A+
シリーズリンク
・小説 ガーリッシュナンバー 2巻(2016/10)
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小説 ガーリッシュ ナンバー3 | |
渡航 QP:flapper
KADOKAWA 2017-06-26 |
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